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紙の本
1999/2/8
2000/10/26 00:16
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日経ビジネス - この投稿者のレビュー一覧を見る
阪神淡路大震災から4年。時間にして20秒程度の激震は、多くの人にとって長年の夢だったマイホームを無惨にも破壊した。「家が壊れて住宅ローンだけが残った」という被災者は、多額の借金を抱えて、マイナスからの再出発を余儀なくされた。
本書はそんな被災者たちのその後を扱ったノンフィクションである。最初に登場するのは「たかし」と「ゆず」という若い夫婦。生活を切り詰めて頭金をため、3280万円の一戸建てを手に入れた直後、地震による火災で新居を失った。保険会社は地震免責を理由に火災保険の支払いを拒否。夫婦は悩み抜いた末に昨年春、二重のローンを背負って持ち家を再取得することにした。
阪神淡路大震災は日本の住宅政策の底の浅さを浮き彫りにした。震災当時、149兆円の国内の住宅ローン残高は現在、もっと膨らんでいるだろう。戦後の「持ち家政策」は本当に日本人を幸せにしたのだろうか——著者の問いかけに、読者は深く考えさせられるに違いない。
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