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紙の本
よくぞここまで見切ったもんです
2002/01/06 20:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:茶羅 - この投稿者のレビュー一覧を見る
お馴染み『オール読物』男の分別学に連載されているエッセイをまとめたものです。こうやって一冊の本として読んだ方が楽しめます。いや、東海林さだおの『すごさ』に感動させられます。本書の題名『行くぞ冷麺探検隊』はむろん冷麺についてのエッセイです。それを彼は『盛岡冷麺疑惑査察団』というエッセイで披露してくれます。
盛岡は冷麺の本場である。この書き出しから一気に冷麺を様々な角度から考察し、語ります。高校生には贅沢だ、などと随分心の狭い表現もありますが、その辺が東海林さだおらしさが出ていていいのです。わざわざ現地にまでおもむき、レポート風に書いてあるのも臨場感溢れて好感が持てます。要は、東海林さだおが冷麺を食べたかっただけという考え方をしないでもないのです。しかしまぁ、楽しいエッセイです。
そして、この本は「東海林さだお初の全旅行記集」と銘打ってあるだけに、日本全国さまざまな場所に行っております。さらには、遠く外国にまでおもむいてくれているのです。旅行ガイドとしても十分通用する一冊なのです。一粒で二度美味しい本なのです。
どうです、この本を手にしたくなったでしょ。それでいいんです。
紙の本
ショージ君旅に出る。ショージ君いつも通り。
2002/10/29 22:02
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じゃりン子@チエ - この投稿者のレビュー一覧を見る
東海林さだおが旅に出ました。食べ物探険です。盛岡、ハワイ、寿司食べ放題、讃岐、小樽、博多、アフリカ・ケニアと、行き先はさまざまです。讃岐ではうどんを食べ、小樽では「慇懃無礼」で名高い(?)寿司屋に行き、博多でフグの肝(ちょっと毒が残っているそう)を食べ、屋台をはしごし、白濁でギトギトのラーメンを食べて同行者と感激を分かち合う東海林さだおはとてもいつも通りです。
旅に出ると突然、哲学者になったり宗教家になったりする人たちもいますが、そういうところはゼロでした。ハワイでのショージ君は「ディナーにビールがない」ことを嘆きます。ケニアでは、ごろごろ寝ているのに雌がエサを取りに行ってくれるライオンの雄をうらやみます。その感覚を、スケールが小さい、と表現することも可能でしょう。でも、東海林さだおのすごいところは、そういうささいな実感を楽しく演出することで、日常や身の回りの新しい楽しみ方を発見させてくれるところなのです。だから、どこに行っても気負うことなく、いつも通りの視線でモノを見ている作者はかえってかっこよい気がします。それは、どこに行っても同じように楽しむことが出来るということだからです。
ハワイで観光客用のピストル打ち場に行き、締めに「鍋焼きうどん」を食べるショージ君。そこでの会話が私は何となく好きです。
「ピストルをぶっ放したあと鍋焼きうどんという流れは…」
「きわめてハードボイルドだと思います」。
かっこいいですねえ、やっぱり。
紙の本
実際に自分で行くより楽しくなってしまうかもしれない。
2001/08/27 12:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みんみん - この投稿者のレビュー一覧を見る
盛岡で冷麺やジャージャー麺が本当に名物なのかを調べる為に食べに行ったり、ハワイの団体旅行に行ったときのおいしい物や観光の内容、小樽のすし、讃岐のうどん、博多の屋台等、おいしく楽しく読めた。実際に自分で行くより楽しくなってしまうかもしれない。
言うまでもなく、挿絵も楽しさを倍増させてくれた。