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旧約聖書外典 下 (講談社文芸文庫)
旧約聖書外典は、ユダヤ教団によって異端的な書として廃棄され、主としてキリスト教団の手を経て今日まで伝えられてきた。下巻には、ダニエルを主人公とした知恵物語として有名な「ス...
旧約聖書外典 下 (講談社文芸文庫)
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商品説明
旧約聖書外典は、ユダヤ教団によって異端的な書として廃棄され、主としてキリスト教団の手を経て今日まで伝えられてきた。下巻には、ダニエルを主人公とした知恵物語として有名な「スザンナ」「ベールと龍」、イスラエルの知恵の思想を伝える「ソロモンの知恵」、黙示文学の「第四エズラ書」「エノク書」を収録。【商品解説】
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旧約外典の特に思想的な部分が問題になっている篇達
2002/07/30 09:32
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:影山 師史 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は旧約聖書には含まれていない旧約外典のうち、いくつかを訳出したものである。この下巻では、その内の5篇とその解説が収められている。上巻が、歴史的な篇が多かったのに比べこの下巻では、思想的な部分が問題になっている篇が多い。
私の好みからいえば、この講談社文芸文庫の旧約外典の上下巻の中では、この下巻に収められている諸篇の方がとても興味深かった。例えば、第四エズラ書の天使アリエルとエズラとの対話や創造の意味についての問いやエノク書の光景など、第四エズラ書の方は旧約聖書とその解釈についてとても面白いし、エノク書に登場する光景などは、ゾロアスター教などの終末説などと比べてみても非常に面白いと思う。どっちにせよこれらの篇はユダヤ教のみならずキリスト教にも、特に原始キリスト教などにも多大な影響を与えたものである。
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エズラ書とエノク書の黙示論的な内容が面白い
2016/02/25 22:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Shigenobu Fujioka - この投稿者のレビュー一覧を見る
旧約聖書には含まれていない外典を紹介する本の下巻。
ソロモンの知恵はとりわけ有名だが、これだけまとまった形で読めるのは、貴重な機会だ。
それにもまして面白いのは、エズラ書、エノク書の黙示論的な内容だろう。
まるでヒエロニムス・ボスの描く世界の原点のような内容だ。