紙の本
想像力を豊かにしてくれる思考実験
2002/04/04 11:38
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:奥原 朝之 - この投稿者のレビュー一覧を見る
中高生に是非とも読んでいただきたい一冊である。
「もしも月がなかったら」にはじまる10通りの思考実験が行われている。科学において思考実験は基本中の基本である。簡単に実験検証できる場合には、自らの思考実験の正しさが実証できる。この事は人を科学の道へと誘惑するに違いない。
学生の理系離れが言われてから久しいが、文系へと進んだ人でもこの本を読むと、『もし中学生の頃にこの本と出会っていたら』と考える人は多いのではないだろうか。
読み進めながら著者と同時進行で一緒に思考実験をしてみよう。最初は頭の中で想像できないかもしれない。しかし傍らにノートを置いて鉛筆片手に、想像できないところは絵に描いて理解を進めてみよう。慣れてくると描かずとも頭の中で想像できるようになるはずだ。自分の描いた絵を見ながら頭の中で生物が環境に順応して進化した様を想像してみよう。次第に没頭していくだろう。
このような思考実験は理系の人達だけに必要なものではない。あらゆる問題に応用できる。『もし〜だったら』と考え、その結末を想像するような人が増えると、大袈裟かもしれないが、人類社会の豊かな未来が開けるような気がする。
文系、理系問わずお勧めの逸品である。
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買わずにはいられなかったw
ウーン・・・とうなずける本。
題名の割りには中身はかなり化学しちゃってると思いました♪
面白い!
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月がなかったら地球はどうなっていたのか?地球に住む生命はどうなっていたのか?そんなことが気になる人へ。
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もしも月がなかったら?…月のない地球は、自転速度が地球よりずっと速く、1日は8時間となる。強風が絶えず荒れ狂い、高山も存在せず、生命の進化も遅い。などなどさまざまな「ありえたかもしれない地球」への旅をたどるシミュレーション・ロマン。
こういうのは想像の世界だけでなくCGなどで見ることができたらすごいだろうなと思います。
ありえないようで・・ありそう・・・
何かの弾みで月がどこかにいったり少しでもずれたりしたら・・・・
おそらく想像だにしないようなことがおきるのでしょう。
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よくある思考実験の本ですが、今は亡き竹内”ニュートン”均先生の名前につられて買ってみました。さすがにきっちりと仕上がって、損はありませんぜ。
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もしも月がなかったらとかブラックホールが地球を通り抜けたらとか仮定してシミュレーションする思考実験。雰囲気的にはSF小説の世界観説明だけ抜き出したような。面白かった!
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新書購入
サイエンス。
原題は『WHAT IF MOON DIDN'T EXIST?』ままですね。
資料として、とてもいい本。
違う生態系、違う気候の世界を作りたいときの参考書としていいです。
ちなみに、これの中味は。月がなかったら、月が地球にもっと近かったら、地球の質量が小さかったら……などなどです。
愛知万博で、これを元にしたパビリオンがあったのは記憶されてますでしょうか?(いや、忘れられてるに違いない
わかりやすいいい本です♪
最後の、オゾンの話は薄ら寒い。もう地球の生物は滅びちゃうね・・・。
いやはやいやはや、いくつかの企業のせいで。
でも、凄い。
戦争ではなくて、ただ人間が楽に快適に生きたいという欲望が、この星をぐちゃぐちゃにするんだから。
人間らしい滅び方ではあるよね。馬鹿馬鹿しくて。
分厚くて読むの時間かかりますが、よかったです。最後の章でみんなで虚無にいきましょう(笑)。
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「もし月がなかったら?」ということを考えるためには「月があるおかげで、どういうことが起きるのか?」ということを示さねばならない。
つまり、仮定するために現実を知りましょう、という本。
「こうやってものごとを教えるのか」と思う反面、若干後半ページ数が薄く「……まぁつまり今の地球じゃないときついんだね」という気がしてきてしまう。
ドキュメンタリーで見たいと思ったら、されているんだね。
いつか映像で見てみたい。
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読了前に図書館への返却期限がきてしまったので、半分ほどしか読んでいない、という前提の上でのレビューです。
「もしも月がなかったら」など、地球にありえた10の「IF」を、仮説を元に科学的に論考し、その時の地球環境、人間を始めとした生物の生存環境について説明されています。やや逆説的にではありますが、今、この地球や人類が存在するのが、どれだけの偶然(あるいは奇跡)によるものかを実感できます。
かなり突飛な仮説や、無理のある前提などが掲げられていますが、科学書としてではなく、娯楽書として読む分には気にならないかと思います。ただし、地学、物理学、生物学、天文学などなどの、広範な科学知識の素養が必要です。小生は、かなり苦労しました、っていうか分かってない部分も多いです(涙)。恐らく、ニュートンとかを愛読していれば、さほどの無理なく読めるのでは?
惜しむらくは、和訳の単調さですね。まるで、和英翻訳サイトで訳したかのような生真面目さが、この“物語”を盛り下げているように思います。
テーマとしては非常に面白いのですが、小生の知識が足らず楽しめなかった点と、訳がイマイチだったので、この評価です。
(2005年読了)
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8章と10章がしんどかったけど、無事読了! 面白かった!
ほぼ20年前の本なので、新しい前提ができてたりするんだろうなと思いつつも、ifは科学考証の効いたSFのようで充分想像力を駆使させられました。まさに訳者あとがきの通り。
物理ってすごいわー。
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時間かかりました。図書館で8月頃に借りて読み終えたのが11月半ば…
幸い次の予約者が居ない事もあり延長はスムーズでしたが
以前、どこかでお勧めされていたのを思い出して借りてみました
内容は今と異なる地球の形を想像し人類や地球上で生きる動植物にどのような影響を与えたかをいくつかの仮説をもとに検討していくというもの
面白いんですが一気に読むには(私の頭では)大変で、、
かといって一息入れると次に再開するには「よし!読むぞ!」って気合が必要で、、
借り出し中、ついつい他の本を手を伸ばしたりして中々進みませんでした。
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天文学、物理学専門の教授が、知識と想像力を駆使して、もしもの世界を考えています。その異世界を楽しむのと同時に、地球という星に生まれたことが、とても幸運なことだったんだと思う一冊です。
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1章 もしも月がなかったら?
2章 もしも月が地球にもっと近かったら?
3章 もしも地球の質量がもっと小さかったら?
4章 もしも地軸が天王星のように傾いていたら?
5章 もしも太陽の質量がもっと大きかったら?
6章 もしも地球の近くで恒星が爆発したら?
7章 もしも恒星が太陽系のそばを通過したら?
8章 もしもブラックホールが地球を通り抜けたら?
9章 もしも可視光線以外の電滋波が見えたら?
10章 もしもオゾン層が破壊されたら?
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もし月がなかったら・・・地球は風の強い星になっていたかも。潮の満ちひき差の乏しい星になっていたかも。生物の進化は今の地球に比べると億年単位で遅いものになっていたかも・・・。
夜空にぽっかり浮かぶお月様。今年の中秋の名月は9月19日(木)だそうです。地球の環境変化に大きな影響を与えてきた月に思いをはせることのできる1冊。
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とても斬新な、ファンタジーのような、それでいてリアル感のある内容の本です!
マニアックとかそんなことは全然なく、例えば月が大きすぎたり、離れすぎたり、「もし月がこうだったら地球はどうなっていたのか」そんな仮定に基づいて話が作られているのですが、本当に細かく分かりやすく想像力を書きたてられます!
ただ、ずっと読んでいくと疲れて眠くなります(笑)