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紙の本
こんなに面白い話だったのか!
2007/11/11 19:45
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:朝光 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ターザン」という名前はあまりに有名。
昔 TV番組で海外のドラマを見た記憶がうっすらとあります。又、ジャングルの王者 ターちゃん で、とても親近感を持ったりしていました。
なんとなく、”動物の楽園を守る頼れるヤツ+ジェーンが大好きな純情な男”という娯楽イメージですね。
たまたま原本と読んで見て、とてもスリルとサスペンスに満ちて、さらに、文明と愛、人間の苦悩を見事に描いた本格作品だと知ってとても驚きました。私の印象としては、モンテ クリスト伯 に近い面白さと読み応えです。
あえて筋は書きませんが、今まで思っていた娯楽ターザンのイメージを見事に超えています。
皆に忘れられている血沸き肉踊る古典(表現が古い!)なのでしょうか?
良質の 冒険小説を読みたい人にぜひ、お薦めです。
決して古くありません。
紙の本
ほんとうのターザン
2001/11/28 04:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る
ターザンというと、「アーアアー」と叫びながらジャングルの中を疾走する腰布一枚の逞しい男の姿や、なぜか原始人のような暮らしをしているターザンとジェーンの姿を思い浮かべる人が多いと思う。そこではターザンは心やさしい動物たちの友であり、悪人たちからジャングルを守る正義の味方である。
しかし、本来ターザンはそんなマンガ的なキャラクターではないのだ。原作において、ターザンは、悩みも迷いもし、そして時には残忍な殺戮者の顔も見せる、ジャングルと文明世界のいずれにも属さぬ孤独な存在なのである。喰うか喰われるかの弱肉強食のジャングルで育った、非情な闘争者なのである。
テレビや映画で見るキャラクターとはまるで対照的なのだ。原作のターザンを知ってショックを受ける人もいるだろう。しかし、奥行きを持ち、血の通った人間であるオリジナルのターザンの方が、はるかに魅力的なキャラクターだと思う。
ターザンというキャラクターを好きな人は、一度本書を手に取って、名門グレイストーク侯爵家の跡取りであり、「高貴な野蛮人」というコンセプトを体現した存在である本当のターザンの姿にふれてほしいと思う。