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とてもわかりやすい トランスパーソナル理論というものがあるということだけは知っていたが、それがどんなものであるのか今までわからなかった。この本は新書ということもあり、非常に読みやすくかかれている。著者の人生経験を交えて語っているので、多少浅く思えるところも散見されるが、それなりの説得力がある。また、同じことを手を変え品を変え繰り返し語っているので、何を言おうとしているのかがつかみやすい。これは皮肉ではなくて、人に物をわからせるときは、このような方法が最もよいのではないかと考えさせられた。トランスパーソナル理論の考え方自体好感が持てたし、これから自分で少しずつ深めていこうと思う。
ちょっと気になったところといえば、よくも知らない哲学者を無用心に引用しすぎているところかな。ちょっとでも哲学を勉強したことがある人だったら、何か気づいてしまう。
それにしても、大変読みやすい本で親しみが持てた。
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「私は〜できない」という思いを書き出す。その思い込みを1つづつ「私は〜しない」に変えていく。それをさらに「私は〜したい」と言い換える。要するに「〜できない」という思い込みを自分で抱え込んでそれに縛られてがんじがらめになっているのでは?ということ。自分を変える責任から逃れているだけで、主体性を持って生きていないからでは?という問いかけ。確かに「できない」自分は言い訳に過ぎないのかもね。”あれも自分。これも自分。私のうちにはたくさんのうちなる自分が住んでいる”と書いてあった。全部肯定してあげれば楽になれるんじゃないかな〜と思う。なんでもあり だよね。
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トランスパーソナル心理学の入門書としては非常に読みやすいと思う。
個人的には自己実現すらできていない自分やクライエントに対するセルフヘルプやセラピーのことに執着しているが、自己実現した人が個人を超えてさらに発展していくという到達できるかも分からないはるか先の姿について触れられている。
筆者が述べるように、トランスパーソナル心理学は心理学の新しい領域というよりは、人間性心理学との連続性を持つもので、人間性心理学を超えていくものである。
従来の心理学が積極的に取り扱ってこなかった宗教的なことや神秘体験に向き合うとともに、カルト集団などの似非や精神病の体験とはしっかり区別をしている。
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生きている事全てに意味がある。自己実現から自己超越へ。
永劫回帰の反対の考え方で老荘思想より。
非常に読みやすく書かれていて説得力もある。
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[ 内容 ]
ほんとうの自分とは、ほんとうの生き方とは。
個を越えたつながりを志向しながら、目覚めと自己変革をうながす、心の旅のガイドブック。
[ 目次 ]
“自分”を生きられない日本人の私
トランスパーソナル心理学とは何か(つながり志向の心理学;魂やスピリチュアリティを含む“第四の心理学”)
ケン・ウイルバーの“いのちのライフサイクル”と意識変容論―プレパーソナル、パーソナル、トランスパーソナル
自己探究・自己成長の三つの段階―人間の自己成長の完全なサイクル
第1段階 自分の人生の“主人公”となる―プレパーソナルからパーソナル
第2段階 自分を越えた“いのちの働き”に目覚める―パーソナルからトランスパーソナル
第3段階 自分を越えた向こうからの“呼び声”を聴く―トランスパーソナルからパーソナル
8つの“生きるヒント”―トランスパーソナル心理学のメッセージ
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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言っては悪いが、この本を読んでそのまま感嘆して、「トランスパーソナルってすごい」って思った人は、多分あんまり頭よろしくないんじゃないかなとは思います。安い流行に乗って、それに振り回されるような人たちと言うか……。著者としては門戸を広げる、というスタイルというよりは、人類全体を巻きこむうねり=トランスパーソナルだから、仕方ないんだろうけれど、このあたりは一体どう考えているんだろう?ちなみに、著者は自分自身を実存的……みたいなことで苦しんできたと表記しているけれど、「自分とは何か?」「自分と言う存在とは?」と考えて苦しみ悩むのならば、確かにそれは実存的な問いなのかもしれないけれど、本当に実存的な問いと真正面から向き合い続ける人は、その問いから一生逃れられないんじゃないかな。著者は時折、ニーチェと西田をあげているが、ニーチェを挙げるのはかなり謎ではある。著者はニーチェ、フロイトを自我の登場としているけれど、そういった概念を生み出したのは彼らかもしれないけれど、概念を生み出しただけであって、別に西洋人は二十世紀にならなくとも、自我的だったんじゃないかな?とは思います。西田に関しては、彼のエッセンスをどう読むかは人次第なんじゃないかな。確かに西田は宗教回帰しているところもあるし、禅に傾倒しているけれど、基本的には彼自身の哲学を重視している。といった具合に批判を列ねてしまったけれど、トランスパーソナル心理学の基本的な流れは驚くくらい俺自身の考え方と類似していてびっくりはしました。ただ、それを大勢で共感しようとは思わないし、俺は俺の語彙を使って説明します。著者はそれをひたすらわかりやすくして、大衆的なものへと変換させているような印象を受けた。その段階で哲学や心理学がハウツーっぽくなってしまうと思われるのだけどな。まあ、雰囲気からすれば、ハウツー肯定派というか、ハウツー本めっちゃ書いてそうだけれど、この人。著書が大いに越したことは無いんだけれど、誰だったかな?なんか、ありえないくらい内容のないハウツー本を書き殴っている人、名前忘れたけれど、あの人みたいなことになると、もなは為す術がない。
ちなみにトランスパーソナルとは個を超える、そして個を超えたつながりをつくる、といったなんとも時勢にあったスピリチュアル的な心理学のようです。この著者はトランスパーソナルを日本に取り入れた最初の人(本格的に研究を始めた、という意味で)、みたいな雰囲気なのだろうと思われます。だから、本も書かせてもらえるし、若くしてかなり出世しているのかな?スピリチュアルブームも則って、そういう意味では順風満帆な方だと思われるけれど、恐らくはトランスパーソナル心理学自体は心理学内において異端的扱いを受けているんじゃないかなとは推測されます。心理学は臨床においても、基本的には科学史観が強いはずなのでこうした怪しげなものはある種認められつつも、やはり阻害されているはず。ただ、国際的な潮流が在って無視ばかりしてもいられないというところか……?ただ、とりあえず、無理やり円環に持っていこうとするところは解せないし(円環と成る理由は?ときかれると、宗教などからそうい���特質が見えてくる、としか言えないと思われる)、何より、いかにしてこの理論に達したか、なんですよね。これが哲学にならないのはそこだと思います。哲学的な問いによる着実な積み重ねにより到達したんじゃなくて、アプリオリ的に明示されているとしてそれを信奉しているわけなので、どうにもおかしい。ニーチェにおいても、大事なのは永劫回帰じゃないし、西田においても禅じゃなくて、むしろ二人による哲学的な問いの積み重ね、精緻な議論が本領となると思われるのだけど。恐らくは著者なりにこの分野に自信を持っているのだろうと裏読みするけれど。まあ、なんでもいいのだけれど、最後に一つ言わせてもらうならば、「~が絶対に正しい」「だから、あなたもこういう考えになるべき」となるとそれは宗教的性格を帯びるんです。よろしくない意味での、ですけどね。
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知っていることが多かった。
フォーカシングや、その他参考になるエクササイズが載っていたのは、よかった。
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多くの人は"自分を"実感することができない、”自分”が何をしたいのか、何を感じているのかわからない、と言います。それはなぜかと言えば、一つにはやはり、まわりに合わせすぎるからです。つまり私たちは、人からどう見られるか、人からどう思われるかを絶えず気にかけているところがあります。まわりの人に合わせようとかなりのエネルギーを使うのです。120304
どんな時も、人生には意味がある。なすべきこと、満たすべき意味があたえられている。あなたを必要とする“何か”があり、あなたを必要とする“誰か”がいる。そして、あなたに発見されるのを”待って”いる。私たちは、常にこの何か、誰かによって必要とされ、それを発見し実現するのを待たれている存在なのだ。120915
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そういえば自己実現っていつからはばを効かすようになったのだろうか。それが人生の目的みたく言われてそれを目指さなければダメ人間とされて一体誰が何のために死ぬまで満足しないであろう終わりのない自己実現を強要し追い詰めるのか、ずっと疑問だった。
トランスパーソナル心理学では、自己実現の次に向かうのは心の底から深く一時的でない満足感であり、それは個を超えて全体と繋がること、つまり自己超越だという。たしかにこれだけ人口が爆発的に増えてるのに個がおのおのの満足のために活動するのは確かに考えただけでおぞましい。そうせざるを得ないような、個が満足するだけでは成立しない時代にきているのだということは認識しなくてはいけない。
初めて触れたトランスパーソナル心理学というものはスピリチュアルと心理学が融合している点がとても新鮮だった。人間の成長にスピリチュアルなものが求められるのは人間の進化の表れなのかも。
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生きる意味がわからない、自分が本当にしたいことはなんなのか。
それを突き詰めていくと、どうなるか?どのような状態で生きられれば理想なのか?その問いに答えようとしている本。
・自分の人生の”主人公”となる段階
・自分を超えた”いのちの働き”に目覚める段階
・自分を超えた向こうからの”呼び声”を聴く段階
これらの段階を考えることで、とらわれを捨てて生きることができる。
概念的には理解できるけど、なかなか難しい。
トランスパーソナル心理学がうさんくさくないということはわかった。
ある程度健康な人を対象にした心理学なんだろうな。成長のために用いるのはとても意味があると思う。
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文章が若々しい。自分の経験に入り込み過ぎて、科学的な客観性に欠けているかもしれませんが、心理学なんてまあそんなもんと言えばそんなもんです。トランスパーソナル心理学入門とありますが、ある意味諸富心理学入門な感じでありました。トランスパーソナルからパーソナルへの下降の道をしっかり書いているのが特徴的でした。
レベル:402
思ったより高い点数でした。多分、私がこの手の本における感情移入に対して高い評価を与えないところからギャップが生まれているのだと思います。
どうも私は文章で熱い思いを伝えるのが苦手です。そもそも熱い思いが沸いている訳ではないので当たり前ですが。。。
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モザイクな感じがしてトランスパーソナル心理学とはなんぞやというのが全然わからなかった。新書だとぎゅっとエッセンスが詰まっているのが多いのだが、ちょっと期待はずれ。
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諸富さんの本ばっかり読んでいるため、それほど目新しさはなく・・・。でも、諸富さんが若くて、留学から帰ってきたばかりの頃に書いた本だからか、文章が熱いです!
トランスパーソナル心理学、プロセス指向心理学をもっともっと深めてみたい。。。人生の中で出会う暗さ、救いのなさ、トラブルや病などから意味を受け取り、さらに自分を磨く糧にしていく・・・というところが、そして、エゴの実現じゃなく、自分を超えた何かに自分を開き、受け渡していく・・・というところが、仏教に通じていて惹かれます。
しっくりくるのは、私がもともと宗教的だからか、そうではなく、普遍的に人に訴えるものがあるのか。。。どちらなのかな。
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トランスパーソナル心理学について、わかりやすく紹介されている一冊。
自我と理性、というキーワードを用いて、
未分化の状態を「プレパーソナル」、
自我と理性が確立した状態を「パーソナル」、
確立しつつとらわれない状態を「トランスパーソナル」と説明されています。
理論とワークが紹介されているので、イメージがつかみやすいように思いました。
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借りたもの。
『〈むなしさ〉の心理学』を読んでいる途中、不明な点が多かったので、先に読了。
自己実現のその先にあるもの――「パーソナル」から「トランスパーソナル」世界との繋がりを促す、推奨する心理学。
最近の自己啓発本にある思考の現実化、100%自分原因説に通じるもののようだと思う。
服部みれいの「自由な自分になる」とはこういう事なのだろう。
スピリチュアルなもの心理学で既に研究している分野があったことに驚き。
ヨーガや瞑想がもたらすものを心理学の見地から解釈するものと解釈。
紹介されているエクササイズに自己啓発本にあるようなセルフセラピーのルーツを見る。
インナーチャイルドとの会話のような……
紹介されているものと模範解答?に、私はまだストレートに飲み込めない部分もあるのだが……
輪廻転生を思想や哲学とは違う視点(自己成長/上昇の道と下降の道)から解釈する視点は理解しやすかった。
世界、人間、私が存在することは意味がある――
世界との繋がりを意識し、自分が自分であることを説いたのはブッダやイエスも然りだと思う。
トラウマでなど克服するきっかけを掴み、癒される至高体験を経て、その繋がりを内に秘めたまま降下し、日常生活を生きる。
依存ではないスピリチュアルやセラピー、カウンセリングとの正しい付き合い方がここにある。