サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

「e-hon」キャンペーン 本の購入でe-honポイントが4%もらえる ~7/31

「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

  • みんなの評価 5つ星のうち 4 3件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発売日:1999/09/03
  • 出版社: イースト・プレス
  • サイズ:20cm/190p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-87257-191-6

紙の本

地上で見た夢 サイレンススズカ物語

著者 安西 美穂子 (著)

多くの人を魅了してきたサイレンススズカ。彼との別れは突然やってきた。サイレンススズカはどんな人と出会い、どんな人とともに過ごしたのか。最も近くにいた人たちの証言をもとに、...

もっと見る

地上で見た夢 サイレンススズカ物語

税込 1,650 15pt

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明

多くの人を魅了してきたサイレンススズカ。彼との別れは突然やってきた。サイレンススズカはどんな人と出会い、どんな人とともに過ごしたのか。最も近くにいた人たちの証言をもとに、伝説馬・サイレンススズカの素顔に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】

 【商品解説】

関連キーワード

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー3件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

OvertheRainbow

2004/01/11 04:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:すなねずみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 僕が競馬をやっていた頃(つまり、分不相応な金額を馬券につぎ込んでいた頃)、武豊のせいで泣きそうになったことが二回ある。根性のひん曲がっている僕は当然の如く武豊の馬を外して馬券を買ってばかりいたから、いつも彼には痛い目にあわされていたわけだけど(しかも弱気になって「武豊流し」の馬券をしこたま買ってしまったときに限って垂れやがるのだ、あの男は!)、そんなことで泣きそうになるほどヤワではない。
 1990年の有馬記念。天皇賞、JCとボロ負け続きだった怪物オグリキャップがラストランを奇跡的な勝利で飾ったとき(あの有馬記念はあまりに低レベルだった、なんていう評論家の言葉はどうでもいい!)、鞍上には武豊がいた。学生寮の食堂でひとりテレビを見ながら、大学生だった僕は、金欠で馬券も買っていなかったのに(しかもオグリなんて好きでもなんでもなかったのに)、不覚にもこみ上げるものを押さえられなかった。涙こそ流さなかったけれど、嗚咽らしきものが微かに漏れた(単に年の瀬の日曜日にひとりテレビを見ていることが淋しかっただけだ、という可能性も否定できないが……)。
 そして1999年の天皇賞(秋)。休み明け初戦の京都大賞典でよもやの惨敗を食らったスペシャルウィークが怒涛の追い込みを決めて、二着がステイゴールド。馬連万馬券、やったじゃないか。これで旨いものでも食いにいこうぜ。おごるからさ……など言っていると、SWの勝利ジョッキー・インタビューが始まった。武豊は言った。
「最後は天国のサイレンススズカが背中を押してくれました」
(武豊がそのとき何と言ったのか正確に覚えているわけではない。でも、僕にはそう聞こえたのだ。だからそれでいい。この我侭を許してください。)

 サイレンススズカが怒涛の快進撃をつづけていた1998年、彼の出るレースには「笑い」が溢れていた。なにせ、二番手の馬を十馬身以上も引き離して、明らかに無謀と思われるような大逃げを打ちつづけていたからだ。常識では考えられなかった。だから誰もが笑った。彼氏に連れられてきた競馬初心者の女の子も、いけ好かない競馬オタクたちも、くたびれ果てたおっさんも、気狂い染みた賭博者たちも……誰もが声をあげて、心から彼を笑った。それは嘲笑ではなかった。なぜなら誰もが彼が勝つことを知っていたからだ。彼は「どうせ勝てないから」とオーナーの意向で無謀な逃げを打たされる「テレビ馬」などではなかったし、またそこには、かつて希代の逃げ馬と呼ばれたキーストン(彼の死もまた感動的な物語として語り継がれている。折れた前肢を引きずりながら、ターフに叩きつけられて動けずにいるジョッキーのもとへ歩み寄って鼻面をこすりつけたという物語)のような悲壮感も皆無だった。少なくとも観客たちにはそう見えた。

 競馬場に、場外馬券売場に、あんなふうな「笑い」があった時代に自分がその場に居たことを、僕はとても幸せに思う。

<サイレンススズカは、ものすごく寂しがり屋だった。
 馬房でぐるぐる回るようになったのも、稲原牧場で母ワキアとの離乳の直後から。
 二風谷でも、栗東でも、競馬場厩舎でもレース当日まで彼はぐるぐる回っていた。
 でも天皇賞の前の日だけは、それをしなかった。>(本書p151)

 彼が最後に勝ったレース、第49回毎日王冠。僕は東京競馬場にいた。
 彼が最後に走ったレース、第118回天皇賞(秋)。僕は東京競馬場にはいなかった。たぶん、「幸いなことに」と言っていいのだろうと思う。

 安西美穂子さんの細やかな愛情が詰まった本である。読んでみて、けっして損はしないと思う。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2009/01/14 14:23

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2024/04/13 14:31

投稿元:ブクログ

レビューを見る

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。