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商品説明
しょせんこの世は、かりそめ…。顔にメスを入れるという過酷な運命におののきつつ、生き方の美学を貫こうとする女と、二人の日々が一日でも長く続くことを願う男。かきたてられる思いのまま背徳の世界に耽溺する男と女を描く。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
渡辺 淳一
- 略歴
- 〈渡辺淳一〉1933年北海道生まれ。札幌医科大学医学部卒業。小説家。「光と影」で直木賞、「遠き落日」等で吉川英治文学賞受賞。他に「失楽園」「風のように・噓さまざま」「男と女」など著書多数。
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紙の本
かりそめという言葉
2002/06/13 18:10
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投稿者:クリーム - この投稿者のレビュー一覧を見る
「かりそめ」なんて今となってはあまり使われる言葉ではないかもしれない。国語辞典などによると、おろそか、ちょっとしたこと、などという意味が並ぶ。しかし、この物語を読んだ後には「かりそめ」の意味を違ったように感じられるから不思議である。
梓は家庭を持ちながら、やはり家庭を持つ主人公と不倫の関係を持つ。そんななか、梓が目の病気にかかっていることがわかる。「どうせこの世はかりそめだから」と語る梓。
梓の生き方が、「かりそめ」という言葉にまさに当てはまる。かりそめだからこそ精一杯に命を燃やす、そんな梓の凛とした強さが、「かりそめ」という言葉にオーバーラップするのである。