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江戸時代ものだけれど、なんだか現代の話みたい
2021/09/29 23:15
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投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
Shotaro World版『八百八町表裏化粧師』第2巻。
小三馬が単なる化粧師から世の中の風俗の一部を動かすような存在になり、老中水野忠成とつかず離れずのつきあいを始めるようになるあたりが描かれている。
というわけで、前巻以上に現代を風刺するような話や表現が随所に見られるようになる。それはそれで面白い話ではあるけれど、せっかくの江戸情緒というか雰囲気を感じさせるコマや絵とストーリーとかうまくかみ合っていないようにも見えてくる。江戸時代という枠を外してしまうと、この後に長く描かれることになる『HOTEL』などの方に雰囲気が近くなってしまったようだ。
これはもう好みの問題になってしまうかもしれないが、時代ものに現代の問題を擬えるような描き方は時代ものそのものの良さを損なってしまうようにも思う。
このマンガが描かれた1980年代前半の頃から石森はこの時代もので現代を擬えた話を描くということを好んでしていたようだが、その描き方があからさま過ぎてせっかくの江戸情緒がかすんでしまってのではないだろうか。