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紙の本
きりひと讃歌 2 (小学館文庫)
著者 手塚 治虫 (著)
原因不明の奇病「モンモウ病」をめぐる、陰謀と復讐の物語 ▼第1話/溶解▼第2話/狂ったメス▼第3話/栄光へのアプローチ▼第4話/ヘレン・フリーズ▼第5話/ネクロージス ...
きりひと讃歌 2 (小学館文庫)
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- 税込価格:1,855円(16pt)
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商品説明
原因不明の奇病「モンモウ病」をめぐる、陰謀と復讐の物語
▼第1話/溶解▼第2話/狂ったメス▼第3話/栄光へのアプローチ▼第4話/ヘレン・フリーズ▼第5話/ネクロージス ●登場人物/小山内桐人(M大医学部付属病院医師・モンモウ病の研究を行っていたが、師である竜ケ浦の企みにより、自らモンモウ病にかかってしまい、世界各地をさまよう運命となる)、竜ケ浦(M大医学部付属病院第一内科医長・医師会の会長を目指し、モンモウ病を利用して業績を上げようと画策する)、占部(M大医学部付属病院医師・桐人とは古くからの仲だが、桐人・いずみと竜ケ浦の板挟みになって苦悩する)、いずみ(桐人の婚約者)。 ●あらすじ/万大人のもとを逃れ、小屋で一休みする桐人だったが、共に逃げてきた麗花に手足を縛られ、監禁されてしまう。彼女はなんと、普通の男を愛することができない、異常性欲の持ち主だったのだ。しかし桐人は彼女を拒み続け、隙をみて脱出する。彼女に心の病をみとめ、桐人は催眠治療を行なうが、その最中に原住民に襲われ、彼らはまたも捕われの身となってしまう(第1話)。▼モンモウ病を発病した万大人が、M大に運ばれてきた。竜ケ浦と占部は、台湾の医師団と万大人の病状について話し合うが、その中でかつて桐人が万大人のもとにいたことを知る。そこで占部は激しく動揺し、さらにいずみが毒をあおったことを聞き、錯乱して病院にいるヘレン・フリーズを犯してしまう!(第2話)。 ●本巻の特徴/第2巻では、依然として放浪を続ける桐人と、ヘレンと桐人を救おうと奔走しながら精神を崩壊させてゆく占部、そして竜ケ崎の学会での発表と医師会会長選挙の一部始終が描かれる。 ●その他の登場キャラクター/麗花(「人間テンプラ」を得意とする奇術師。異常な性欲の持ち主である:第1、5話)、ヘレン・フリーズ(修道女で、モンモウ病患者。占部にともなって来日している:第2、4話)万大人(台湾の大富豪で、モンモウ病患者。自分の屋敷で、異常な残酷ショーを日夜繰り広げさせている:第3話)、ドクトル・マンハイム(ドイツ人医師で、伝染病の世界的権威。竜ケ浦の説に反対する:第4話)【商品解説】
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過酷な試練の中で見せた桐人の医者の心
2002/07/30 00:24
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投稿者:夏野涼 - この投稿者のレビュー一覧を見る
原因不明の難病、モンモウ病にかかり犬のような姿になってしまった医者の桐人。つかまった台湾の万大人の元からやっとのことで逃げ出したものの、逃亡先の現地の人たちに捕まってしまう。一方、彼をこんな目にあわせた元凶、M大大学病院の医長は、自らの会長選に有利になるための実績をつくるべく、モンモウ病の原因は伝染病だと学会で発表し、その席で事もあろうに女性のモンモウ病患者を衆人の前にさらさせるのだ。このような振る舞いは、まったく医師にあるまじき行為だが、それとは全く正反対に、桐人は犬の姿に変わってしまっても、自らをオリに閉じこめた長老の命を救うためのオペをおこなう。医者としての良心と意地を見る思いだ。手塚は医学の学位を持つ一人として、医者はこうあるべきなのだ、という姿を読者に強く訴えたかったのだろう。桐人の苦難の旅はまだまだ続く。