紙の本
やっぱり大島弓子。
2016/07/04 21:08
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投稿者:鶴 - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵がとっても可愛い時期でもある。それに、ふぁんたじー。ひらがなで書くのよ、ふぁんたじー、って。時折入る言葉に胸がじんとするんだ。
紙の本
「死」をテーマにした佳編
2002/07/30 21:51
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投稿者:しょいかごねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻のテーマは「死」だろうか。それにしては心安らぐ佳編が多い。特に「四月怪談」は名作。なんだ、少女マンガの展開じゃないか、と頭では思っているのだけれど、つい涙が出てきてしまいます。
「金髪の草原」は僕の最も好きな作品の一つ。人生をまさに終えんとして、実はちょっとボケ始めている老人と、バイトの女の子の話です。自分でも何がいいのかよくわからないが、人生の長さも幸福の短さも、楽しかったことも苦しかったことも、すべて超越して昇華してしまうような、なんともいえない安らぎ、これまた涙してしまいます。すばらしいね。
紙の本
映画化もされた作品
2002/06/29 13:37
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投稿者:サトー - この投稿者のレビュー一覧を見る
不慮の事故で死んで霊となった少女・初子。霊になった自覚のない初子は、何十年も自分の肉体を探して宙をさまよう岩井弦之丞の霊に諭されるが生き返ろうという気にならない。霊のまま現世を浮遊していろんなことを知ってしまう初子は、弦之丞と別れるが…?
表題作他6編を収録。
自分が死んでいたら…なんて考えてしまうファンタジックなお話。人に必要とされることの力強さを感じました。
実に、胸にしみる話。
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昭和51年〜58年
『金髪の草原』は映画にもなりましたが、漫画のほうが作者の言いたいことがわかりやすい気がします。
・・絵は古いですが。
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この幻想的な感じがたまらないのです、読んでいると。あのね、読んでいるとこれを描いている作者がどんな人なのか、全く想像がつかないのだよね。このぶっとびようとこの冷静さの同居しているこの感触。いろいろと読めば読むほど大島弓子とは謎。。。(07/10/28)
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とりえってなんですか?
とりえってすなわち、あなた自身ではありませんか
とべないことも、不可能のことも、冴えないことも、みんなとりえなんじゃありませんか
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「四月怪談」に限らず、大島弓子について。
大島弓子を知る以前・以後、と人生をわけることができるぐらい大きな出会い。
高校生のころ、初めて手に取ったのは「毎日が夏休み」。
このなんともうらやましいタイトル。
自信がもてない自分に、それでも大丈夫と言ってくれた気がした。
話ももとより、印象的なフレーズ、エピソードも心に残る。
太陽の下で文字を読んだ後、他に目を向けたときの、あのチカチカとする感覚。
屋内で冷たいデザートをたらふく食べた後、
太陽の下にでたときの、あのさらに体が満たされる感覚。
そういったものをマンガにしてくれる。
そんな感覚は自分だけじゃないんだ、と安心させてくれる。
日々の笑いや愚痴など、よしなしごとをしゃべる友達ではないけど、
いざというときにどっしりと励ましてくれる友達。
それが私にとっての大島弓子だと今は思っている。
『前途は洋々としてブルー』なんて、今ピッタリ。
(「庭はみどり川はブルー」でのフレーズ)
もちろん「四月怪談」のステキな話。
霊に「一緒に生きよう!」って、言える主人公に拍手。
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『ローズティーセレモニー』の頃の大島弓子先生の作品が大好きです。
エリュアールの印象的な詩から始まる物語。
最初は、意味が分からない。
何これ?
ところが、ラストにこの詩が再び、主人公たちの遠景に重なる時
もうもう、涙、涙…になっちゃうんだな~
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絵と台詞、そしてモノローグが生み出す繊細な世界観、作品の底に漂うほの暗く冷たい空気、その中心に灯る熱。現代の少女漫画には見られないエッセンスが凝縮されている。『ローズティーセレモニー』が特に好き。涙が出た。エリュアールの詩集を探して『リベルテ』の全文を読んで、また少し、泣いてしまった。
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大島弓子さんを映画で知り、作品を読みたいと思いました。
映画で少し紹介されていて、その時に感じた印象では小説みたいなコミックだなぁ・・・ということ。
だからこそ、興味もったのだけど。
読んでみたら、なおさらでした。
コミックを娯楽として思っていたあたしには少々読み辛いぐらい。
絵も古臭いしね。
それでも我慢して読むと、やっぱり凄い。
詩的であり、哲学的であり。
今の画力でリニューアルすればいいのに。
( ・_ゝ・)<死を哲学するコミック
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映画化もされた表題作“四月怪談”も良いお話しだが(柳葉若い!)、このコミック文庫に収録されている“ローズティーセレモニー”という小編が良い。学園の改革(といっても「テストを無くせ!」というささやかな、しかし、非現実的な闘争)を進める男の子に恋する女の子の話。連合赤軍も崩壊し学園紛争が過去のものとなった1976年の作品だからかな?学生運動が激しさを伴わずノスタルジックに描かれている。エリュエールの詩“リベルテ”の使い方が上手い。ダブルミーイングとなっている。
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生者と死者の心の交流――と思いきや、
孤独感が生んだ前者の一方的な幻想だったのか?
というオチが切ない、
絵本風の「ページワン」(1978年)や、
ヘルパーさんを要請した老人の記憶が
学生時代に帰っちゃって、
叶わなかった恋の花を咲かせようと舞い上がってしまう
「金髪の草原」(1983年)が、むちゃくちゃイイ!!
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何のために生きていくのだろう、生き返ってなんになるんだろう。
1度死んだ主人公は生き返らなくてもいい、命をあげると気軽に言ったりします。
ストーリーとは関係ない木の上に座ってる女の子の描かれたラストシーンが後を引きます。
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死をテーマにした作品ばかりなのだが、重すぎず軽すぎずとキャラの動かし方と台詞まわしが秀逸でした。
難点は絵が古くさく読者を選ぶことと、ヒロインが野暮ったいのが気になります。可愛いとかこれぞ、ヒロイン! という人は皆無です。
でも絵で魅せるのではなく、ストーリーで魅せられます。私はどの作品も好きですが、最後の金髪の時間が一番残りました。自分年表で、心臓止まらずというのを見たとき何の生きているのか。漫画演出なのに真剣に考えてしまった。
夢を見るために生きるのか、死ぬために生きるのか。
結局あの老人はなんのために生きてきたのだろう。夢を見て、夢の中で死んでいったあの人がその瞬間、幸せだったのか若輩な私には分からない。
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昔のレトロなマンガが読みたいと思って、何気なく購入した本。
他作品も購入して読んだけれど、
これは時代を感じさせられた。
さすが70~80年代物。
昔のレトロな雰囲気が好きなので。
大島弓子特有の雰囲気と世界観がほどよい感じに残った。
初期作品ゆえ、ロマンチックさが他作品よりも高かった気もする。
小説を読んでいるような感覚はどの作品を読んでも感じる。
※「ページワン」みたいな描き方は新鮮。
ああいう描き方の作品はまた読みたいな。