つるばら つるばら
著者 大島弓子
子供の頃から幾度となく繰り返し見る夢…「ここへおいで」と見知らぬ男が継雄に呼びかける。月日を追う毎にリアルになる夢にでてくる家を捜す決心をする継雄だったが…。表題作他4作...
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商品説明
子供の頃から幾度となく繰り返し見る夢…「ここへおいで」と見知らぬ男が継雄に呼びかける。月日を追う毎にリアルになる夢にでてくる家を捜す決心をする継雄だったが…。表題作他4作品を収録。
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2002/08/22 23:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:びわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大島作品を読むと「私は私のままで良いんだ」という気持ちになります。社会や世間、周囲の人たちからの見えない圧力で「自分はこうあるべきだ」と、自分の心に嘘をつきながら生きている人はたくさんいるのではないかと思います。この本にはゲイの男の子やダイエットに走ってしまう女の子やらがでてきます。そして、周りからの目とそのままでいようとする自分とたたかっています。大島作品の登場人物は「そのままでいいんだよ」と肯定されます。現実の世界では否定されたり表面上だけの肯定だったりすることが多い中で、私の中では大島作品は良い意味での逃げ場になっています。そして元気をもらってまた現実と向き合って生きていくのです。
心がからっぽになったときに読むといいです
2002/04/24 12:13
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:せつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
前世での自分の夫を捜し続けるニューハーフ、極端な過食と拒食を繰り返す女子学生、両親の離婚を間近で見ている精神年齢大人以上の子供、いじめのため学校をエスケープしつづける女子高生と、会社をさぼる元エリートの義父。
彼らの生きざまがたんたんとユーモラスに描かれてい、時々おかしくなって笑ってしまったりしますが、深刻ぶりはしないとしても、もちろん真剣にみんな生きているのです。
楽しいこと、苦しいことの底から彼らが見上げる空の、澄み切った透明さが心にしみました。