紙の本
誰が悲劇を被るのか
2004/07/10 16:22
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投稿者:luke - この投稿者のレビュー一覧を見る
「Yの悲劇」有栖川有栖、篠田真由美、二階堂黎人、法月綸太郎の競作短編集。「エラリー・クィーンの名著「Yの悲劇」に捧げる華麗なる競演…」と、うたっている短編集です。度胸の良いこと。(^_^;) どの作品も題名に「Y」が付いているのだが。(^_^;) 。
「Yの悲劇」は前に「Xの悲劇」のちには「Zの悲劇」「ドルリー・レーン最後の事件」となるバーナビー・ロスの4部作の一つですね。バーナービー・ロス、実はエラリー・クィーンの別名でした。エラリー・クィーンはアガサ・クリスティーをかなり読破した後に読み始めた作家です。その後、いろいろ海外ミステリーを読んだのですがぼくにピッタリなのはクリスティーとクィーンなのでした。よく言われる事ですが、倫理的な謎解きに酔いしれたものです。さて、海外物の傑作でも語学の壁のおかげで感動が半減してしまう作品も少ないのが最大の欠点でもありますね。もちろん文化や習慣の違い、考え方の違いなどもあるのですけど。その言葉の違いで損をしている作品がこの「Yの悲劇」でもあります。大きな損はしているものの論理的な推理の醍醐味は十分味わえるのでお薦めの作品には違い有りませんけどね。ここで、その言葉の問題を話してしまうと、まだ未読の方に申し訳ないのでこれ以上言えませんが、凶器にマンドリンが出てくるのですが、これが何故マンドリンかで捜査が混沌としてくるのですがラストで唖然とさせられるのであります。まさしく、これは原文(理解できればですが(^_^;) )で読んでこそなのですね。まあ、こう言った伏線は国内ミステリーでも結構あります。さて、「今をときめく気鋭の4人」は恥ずかしくない作品を捧げられたのでしょうか?
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確かに「Yの悲劇」は傑作だが・・・
2001/03/29 15:31
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投稿者:春を愛する人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人気作家4人が推理小説の傑作「Yの悲劇」に捧げるとするアンソロジー。
ここでは、最もテーマに対し真面目に接近しているうえ、出来もよいと思われる法月綸太郎作品について述べます。
殺人事件が発生し、探偵法月綸太郎が登場します。関係者は著しく限定されますが、そのすべてを疑わせようという相変わらずの錯綜したプロットです。著者の頭の中では筋を組み立てながら、容疑者を(論理的らしく)指摘するたびにサプライズが生じているのだと思うのですが、それはどうも文章化されると無理矢理感が漂います。結局犯人は××していた、しかも偶然も絡んでいるといういつものパターンは、リアリティーを欠き、ロジックも美しくありません。
著者は目的に対して手段が誤っているような気がします。
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あるYの悲劇(有栖川有栖)/
ダイイングメッセージ"Y"(篠田真由美)/
「Y」の悲劇―「Y」がふえる(二階堂黎人)/
イコールYの悲劇(法月綸太郎)/中々美味しい詰め合わせ。個人的には、やはり有栖川作品がよいなーと。音楽とか、なんとなく作者らしい…と感じるのは自分だけでしょうか。
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10/16
人気新本格作家による,クイーンを題材にした饗宴.アンソロジーものとしてはそれなり?
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4人の作家さんが書き下ろしたアンソロジー。『Yの悲劇』を題材にした4つの短編が読めます。好みの作風を見付けることが出来るのでは?
それぞれ趣向が違って面白い!それぞれのシリーズのキャラクター達が活躍してくれます。
二階堂黎人さんの話はちょっと…メタミステリ…
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有栖川さんを読んでみたくてかった本。古本屋さんで購入したので、アンソロジーとなった。別作家さんの密室殺人事件が印象的。
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有栖川有栖、篠田真由美、二階堂黎人、法月綸太郎、によるアンソロジイー集です。ま、ダイニングメッセージってもともと無茶じゃないって、思ってる私なんで、んんと思うのはいなめなかったけど、それなりに面白かった。もっとも、篠田真由美目当てで買ったんだから、どっちかというと得したのかも(笑)
二階堂さんのは、ちょっとなぁ。他の方は、又別のを読んでみようって思ったんだけど…。有栖川有栖さんの推理作家「有栖川有栖」って男性なの?女性なの?と、シリーズを知らない私には、そういう基本的なところでめげそうでした(笑)法月さんのは、かなり面白かったけどドンデンガエシを狙いすぎ、かな?? そして、篠田さん、蒼くんの成長、喜ばしいかぎりです。でも、ちょっと性格が京介っぽい感じになってて、心配です(爆)でも、新聞記事やクラスメイトの冷やかしやで、タネ蒔きすぎですね。
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建築探偵・桜井京介の篠田真由美、国名シリーズの有栖川有栖、名探偵・二階堂蘭子の二階堂黎人、そして名探偵・法月綸太郎の法月綸太郎。今をときめく気鋭4人がミステリの傑作『Yの悲劇』に捧げる華麗なる競演。エラリー・クイーンでミステリの虜になったあなたへの贈り物。文庫書き下ろしアンソロジー。
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建築探偵・桜井京介の篠田真由美、国名シリーズの有栖川有栖、名探偵・二階堂蘭子の二階堂黎人、そして名探偵・法月綸太郎の法月綸太郎。今をときめく気鋭4人がミステリの傑作『Yの悲劇』に捧げる華麗なる競演。エラリー・クイーンでミステリの虜になったあなたへの贈り物。文庫書き下ろしアンソロジー!!
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有栖川有栖、篠田真由美、二階堂黎人、法月綸太郎の短編。
エラリークイーンのYの悲劇を意識した、珍しい文庫書き下ろし
。
篠田さんは初めて読んだけどまあまあだった。ちょっと濃いめの文章を書く人だ。女性らしいとでも言うべきかな。
法月さんの「イコールYの悲劇」が一番好みだった。例によって息子が出てくる。
二階堂さんのは「私が〜」が面白かったので期待してたのだけれど、(この本もそれで借りたようなもの…)シリーズのキャラクターが出てきたらしいけどちょっと軽めで期待外れだった。『メタ・ミステリー』と言う手法は初めて読んだけれど、そのせいで軽く感じるのかも…
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(収録作品)「Y」の悲劇─「Y」がふえる(二階堂黎人)/ダイイングメッセージ《Y》(篠田真由美)/イコールYの悲劇(法月綸太郎)/あるYの悲劇(有栖川有栖)
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20100903
あるYの悲劇 有栖川有栖……★★
ダイイングメッセージ Y 篠田真由美……★★
Yが増える 二階堂黎人……★
イコールYの悲劇 法月綸太郎……★★
なかなか安定している執筆陣だとは思うんだけど、正直な感想としてはどれも冴えなかった。
やっぱりダイイングメッセージに関わりだすと非現実的な動機や謎解きが飛び出してきてしまうのも致し方ないのかな。二階堂黎人の作品は読んだことないけど、いつもこんな調子なら手に取る気もしないな。メタミステリ自体も好きじゃないので。
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有栖川氏、篠田氏、二階堂氏、法月氏の競作。 4作読んでみてわかったことといえば、私は二階堂作品とは相性が悪いということだろうか。 氏の作品には、どうしても魅力を見出せないし、作中で他作(古典の名作など)のネタバレに近い表現が出てくると、またか・・・と少々うんざりする。 クイーンと言えばやはり、ロジックが魅力であり、そのクイーンを敬愛しているとだけあって、法月作品は今作も論理的に解決してみせようとする姿勢を見せた。 好感を持つ。
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建築探偵・桜井京介の篠田真由美、国名シリーズの有栖川有栖、名探偵・二階堂蘭子の二階堂黎人、そして名探偵・法月綸太郎の法月綸太郎。今をときめく気鋭4人がミステリの傑作『Yの悲劇』に捧げる華麗なる競演。エラリー・クイーンでミステリの虜になったあなたへの贈り物。文庫書き下ろしアンソロジー。(「BOOK」データベースより)
あるYの悲劇(有栖川有栖)
ダイイングメッセージ"Y"(篠田真由美)
「Y」の悲劇―「Y」がふえる(二階堂黎人)
イコールYの悲劇(法月綸太郎)
あるYの悲劇(有栖川有栖)
犯人、当てました!
勘でしたけど(笑)。
火村さんって向こう見ずというか、結構大胆。
ダイイングメッセージ"Y"(篠田真由美)
なんとなく想像はついていましたが、「ぼく」についても深読みしてしまっていました。
「Y」の悲劇―「Y」がふえる(二階堂黎人)
二階堂氏の作品は読んだことがなく、ぜひ読んでみたいと思っていたのですが、この作品は……うーん。
こういったものに不慣れなせいなんでしょうかね。
事件にはまったく影響していないことなので書きますが、「朝になったら出られる」と言いながら「午前12時に鍵が開く」というのは矛盾している気が。
午前12時って朝ですか?
イコールYの悲劇(法月綸太郎)
短編ながら正統派という印象でした。
ダイイングメッセージ、さすがに猫の絵じゃないですよね(笑)。
なんの落ち度もないのに巻き込まれてしまったあの人は、本当に気の毒。
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新本格の気鋭4人が、クイーンの「Yの悲劇」に捧げるアンソロジー。
それぞれが独自に「Y」のダイイングメッセージを展開していて、とても楽しめる。
それにしてもクイーンも「Y」という文字が、こんなにもいろいろな形に変化するとは思ってもみなかっただろう。
「Y」ではなくて○○とか、「Y」ではなくて▲▲とか、特に二階堂黎人の「Y」や法月綸太郎の「=Y」は日本独自の解釈なので、外国産ではお目にかかれないと思うとおトク度も上がる。