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商品説明
30年も日本全国を回って撮影を続けた鉄道車両の写真集。「朝」「春」「夏」「秋」「冬」「海」「山」「特急」「夕暮」「線路」とテーマ毎に紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
岩堀 春夫
- 略歴
- 〈岩堀春夫〉1954年兵庫県生まれ。関西大学工学部卒業。86年フリーカメラマンとして独立。ないねん出版代表。日本鉄道写真作家協会理事。
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紙の本
電車のある風景に心和ませる
2001/10/05 23:07
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投稿者:読ん太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ないねん出版代表で日本鉄道写真作家協会理事でもある岩堀春夫さんの鉄道写真集。
ページをめくるごとに、朝日に照らされて黄金色に輝く電車、ボタ山を背景に走る真紅の電車、青空の下に黒々と横たわるSL、虹の橋の下を抜ける電車、富士山をバックに颯爽と駆け抜ける「のぞみ」、ノスタルジーを掻き立てるような自然の中の一両電車、夕暮れの中を黒い影のようになって走る電車、まるでトワイライトゾーンでも走っているように見える「トワイライト」などなどため息の出るような写真が現れる。
私は特に鉄道に詳しいわけではない。写真自体についても素人だ。だからこの写真集を見て、どれがより高度な技術を持って写されたものだとか、あるいはどの鉄道写真が貴重なものかなどの判断はできない。ただただページをめくっては戻り、まためくってを繰り返して風景を楽しんだ。
本書最後に岩堀さんの解説が載っているが、この中で写真を撮りに行くのに必要な道具を紹介されているところがおもしろいと思った。「車には脚立や長靴はいつも積んでいるし、カメラバックにはフェンスによじ登る道具が入っていたりする。折り畳みのノコギリは草刈にも使うし、その他様々な道具を用意している。」とのこと。この文章を読んで、「わぁ、きれいだ!」とか「わぁ、すごい!」と言いながらリラックスして写真を楽しんでいた私は、写真の後ろにせっせと草刈をしてアングルを練る岩堀さんの姿やフェンスによじ登ってカメラを構える岩堀さんの姿が浮かんできて、ホノボノとした気持ちになってフッと笑みがこぼれた。
自分の思い通りの写真を撮る、そして思い通りの本に仕上げることを目指していく内に「ないねん出版」という出版社を興すことになった岩堀さん。『走りつづけて』というタイトルにはこうした岩崎さん自身の思いも強く込められているのだろうと思う。
岩堀さん、これからも走りつづけてください!