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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2000/08/18
  • 出版社: 未来社
  • サイズ:20cm/260p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-624-11179-6

紙の本

旧東欧世界 祖国を失った一市民の告白

著者 プレドラグ・マトヴェイェーヴィチ (著),土屋 良二 (訳)

──「冷戦後、 東欧世界の一部はいわば過去の遺産となってしまった」── 両大戦下にユーゴスラヴィアのモスタルで生まれ、 現在コレージュ・ド・フランス、 ローマ大学で教鞭を...

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旧東欧世界 祖国を失った一市民の告白

税込 2,750 25pt

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商品説明

──「冷戦後、 東欧世界の一部はいわば過去の遺産となってしまった」──
 両大戦下にユーゴスラヴィアのモスタルで生まれ、 現在コレージュ・ド・フランス、 ローマ大学で教鞭をとる、 スラヴ圏を代表する亡命知識人が、 「旧ユーゴ」、 「旧ソ連」、 「旧共産主義圏」 と呼ばれ、冷戦の終わった90年代以後、旧体制と新体制のはざまで深刻なアイデンティティ危機に陥っている 「旧東欧世界」 の行方を、 民衆の来歴や歴史的証言を織りまぜつつ批判的に模索する、 痛切な省察の書。【本の内容】

目次

  • 第1部 「旧」世界
  •   1 「旧」という呼び名
  •   2 旧共産主義者
  •   3 かつての反体制派
  •   4 瓦礫の下の紋切型
  •   5 中央ヨーロッパの幻想
  •   6 民族文化と国家イデオロギー
  •   7 戦争と記憶
  •   8 悲嘆に暮れる地中海

著者紹介

プレドラグ・マトヴェイェーヴィチ

略歴
〈マトヴェイェーヴィチ〉1932年旧ユーゴスラヴィア生まれ。パリ第3大学で博士号取得。ローマ大学でスラヴ文学を教える。作家・エッセイスト。著書に「出来事の詩学のために」など。

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紙の本

「告白」によって提示される中・東欧のまぎれもない生の記録

2000/09/19 21:15

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:赤塚若樹 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「本を読み、ブロツキーを訳し、少し書いているよ」。

 1989年夏、ガンに冒されたダニロ・キシュは本書の著者プレドラグ・マトヴェイェーヴィチにこういったという。キシュの作品(短編集の『死者の百科事典』と『若き日の哀しみ』なら日本語でも読める)を愛する者なら、たんに日常を報告するだけのこの何気ない言葉にきっと胸が詰まるような思いがすることだろう。その秋、キシュは死に、東/中央ヨーロッパには革命の風が吹き荒れた。

 キシュとマトヴェイェーヴィチは属する民族こそことなれ、ユーゴスラヴィア出身という点では同じだった。ところが「東欧革命」のあと、その国では民族どうしが対立して、まさに血で血を洗う戦いをくりひろげることになる。
 キシュを「兄弟のように」愛したマトヴェイェーヴィチは、ユーゴスラヴィア人の関係が文学の世界でさえ冷え切っているなかで、クロアチア人として喉をつまらせながらも訴える。──クロアチアの町ザグレブはセルビアの作家キシュに恩がある、と。「それを忘れてはならない」。

 ここでもとめられているのは過去へのまなざしにほかならず、そのまなざしによってもたらされる省察こそが『旧東欧世界』を貫くテーマだといってよい。だから、この本のなかでは、まず何よりも「旧」という呼び名に注意が向けられ、その「旧」が総括をする言葉でありながら、それを肩書きとして背負う者には一種の「刻印」や「傷痕」を感じさせるという事実が指摘される。
 マトヴェイェーヴィチが問題にしているのは、もちろん本書のタイトルにある「東欧世界」の「傷痕」だが、そのなかでも、とくに彼の(そしてキシュの)祖国、<「旧」ユーゴスラヴィア>がクローズアップされてくることはいうまでもない。

 そのさい『旧東欧世界』の著者は、高みから個々の主題について論じ、判断していくようなやりかたではなく、むしろそれとは反対の方法を採っている。それが副題にもある「告白」なのだ。「告白」というかたちを借りて、「旧東欧世界」の「傷痕」を証言すること。これが本書の目的なのだという。

 それゆえに、本書はきわめて「私的な」ものなのかもしれない。しかし「旧東欧世界」を実際に生きた者にとって、その「傷痕」とはとりもなおさず自分自身の「傷痕」でもあるのだから、その切実さは「告白」によってこそ伝わるのだともいえるだろう。事実、キシュとの関係とそれにまつわる出来事の感動的な報告などはその形式以外では考えられない。
 これについてはまた、マトヴェイェーヴィチが、ロシア人を父に、クロアチア人を母に、いわば生まれながらにしてコスモポリタンだったために、<「旧」世界>と独自の関係を結ばなければならなかったという事情もあることも思い出しておいてよいだろう。

 いずれにしても、この「告白」に東/中央ヨーロッパを知るための大きな手がかりがあることはたしかなようだ。わたしたちは本書をとおして「旧東欧世界」のまぎれもない生の記録をみいだすことになる。 (bk1ブックナビゲーター:赤塚若樹/現代小説・詩学・表象文化論 2000.09.20)

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