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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.7 4件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2000.9
  • 出版社: 角川春樹事務所
  • サイズ:20cm/533p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-89456-903-5

紙の本

炎の影

著者 香納 諒一 (著)

日航機墜落事故から十五年。かつて警察官として現場指揮を執った父の突然の死。男の心の闇で何かが弾けた。戻るはずのなかった故郷で、父と子、兄と妹、男と女、それぞれの運命が回り...

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炎の影

税込 2,090 19pt

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商品説明

日航機墜落事故から十五年。かつて警察官として現場指揮を執った父の突然の死。男の心の闇で何かが弾けた。戻るはずのなかった故郷で、父と子、兄と妹、男と女、それぞれの運命が回り始める。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

香納 諒一

略歴
〈香納諒一〉1963年横浜生まれ。早稲田大学文学部卒業。91年「ハミングで二番まで」で第13回小説推理新人賞受賞。99年「幻の女」で第52回日本推理作家協会賞受賞。

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みんなのレビュー4件

みんなの評価3.7

評価内訳

  • 星 5 (0件)
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  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

父への誇り

2001/05/30 21:02

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:seimei - この投稿者のレビュー一覧を見る

 新宿でヤクザとして用心棒をしている主人公のもとに父の死が知らされる。警官であった父とは和解出来ずに終わってしまった。
 そんな悔恨なのだろうか、菅谷公平は死の前に父が調べていたという伊香保での事件に関わることになる。父が親代わりとまで言っていた兄妹との出会い、、孤児院で起きた詐欺事件、日航機での墜落事故、地元のヤクザ門田興産、糸口が連なり、怒涛のラストへ。生き方に疑問を感じ始め、父の死に関わるかもしれない事件に取り組むことで、様々な人の過去と関わり、心の中で父との蟠りを自らの中で消していく。大事なものを手にしていき、誇りを感じ始めていく男を描くことにかけては、この著者は、最高です。長編も安定して面白い。読み応えありです。

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紙の本

父の死を追うやくざの闘い

2001/03/18 23:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:格  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 高校を中退して、刑事の父と別れて15年。今はやくざになっている男、菅井公平が父の死を知り、故郷へ戻る。父の死に不審を感じ、調べ始めるうちに、いろいろな事件が起こってくる。
 相手にもやくざが絡んでいる。そして、相手の組が自分の所属する組と親戚関係にあることが分かる。そして、自分の兄貴分から追求をやめるように言われ、いったんは戻ろうとするのだが…。『昔からどっかてめいのことが好きだったんだ。--だけどな、いまはそうじゃねえような気がするんだ…。俺は男らしく行きたいんだ』すごいセリフだ。親父のためだけではなく、自分のために、そして、実は惚れた人のために、自分の所属する組を破門になってでも勝ち目のない闘いをやっていこうとする。それはやはり、父の自分に対する気持ちを確認するための闘いでもあったのだ。
 何も言わず食事を出すお袋が泣かせる。こんなお袋と家があるからこそ、公平も存分に闘えたのではないか。そして、父の部下だった内山の支援。敵の三枝もなかなか面白い存在。大石兄妹がいま一つ。恵子がなぜ、公平に惚れるのかの描写もちょっと足りない。

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紙の本

ミステリーコーナーより

2001/01/18 21:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:香山二三郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 殺された昔の恋人の謎を青年弁護士が追う「幻の女」(角川書店)で昨年日本推理作家協会賞を受賞。正統派ハードボイルドの旗手として知られる著者だが、ノワール系の犯罪活劇でも着実に独自の世界を切り開いている。
 新宿の暴力団に所属する巨漢のやくざ菅井公平は、父親の葬儀に出るため故郷の群馬に帰る。高校中退後、悪の道に走って15年、元警官の父には逆らい続けてきたが、その死因に不審を抱いた公平は彼が亡くなる直前何かを調べていたことを知り、伊香保温泉に赴く。どうやら地元の暴力団が絡んだ土地の売買問題に関わっていたらしいが……。
 著者は公平の追及劇を通じて、彼が父との絆を取り戻していくありさまをドラマチックに描き上げていく。やくざになりきれない心優しきタフガイ!? 公平を始め、脇役も個性派揃い。日航機墜落事故を背景にした謎解きサスペンスに肉体活劇や恋愛劇の妙を合体させた香納タッチが冴え渡る傑作長編だ。 

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2005/11/25 21:17

投稿元:ブクログ

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