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紙の本
天使から怪物まで (河出文庫 言葉の標本函)
著者 渋沢 竜彦 (編)
古今東西の文学作品や名著の中から強烈なエッセンスだけを選り抜いて採集し、天使学や畸型学を通じて整然と博物誌の構図に配置した澁澤世界の結晶。聖なるものからフリークまでエロス...
天使から怪物まで (河出文庫 言葉の標本函)
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商品説明
古今東西の文学作品や名著の中から強烈なエッセンスだけを選り抜いて採集し、天使学や畸型学を通じて整然と博物誌の構図に配置した澁澤世界の結晶。聖なるものからフリークまでエロスが誘う妖しい庭園。【本の内容】
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紙の本
澁澤龍彦氏による古今東西の聖なるものからフリークまでを集めたアンソロジーです!
2020/07/06 10:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、昭和期の活躍された作家で、フランス文学研究者でもあった渋澤龍彦氏の作品です。同書は「澁澤龍彦コレクション」シリーズとして刊行されている一冊で、「天使から怪物まで」という表題にありますように、聖なるものからフリークまで快楽の存在者たちが登場する古今東西の文学作品を紹介したアンソロジーです。同書に収録されている作品は、「ホムンクルス」(ゲーテ)、「ゴーレム」(マイリンク)、「男が女になる」(ヒポクラテス)、「去勢願望」(フローベール)、「さまざまな去勢者」(アンション)、「女が男になる」(パレ)、「悪徳は選択からはじまる」(コクトー)、「蝙蝠になった男」(チェッリーニ)、「自分を食う男」(フォルヌレ)、「影の病」(只野真葛)などです。ぜひ、この異色体験をお楽しみください。
紙の本
難解な異端派澁澤は案外文庫読みに向いたポップな作家
2000/12/14 15:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:高山宏 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主な作品はすべて文庫化されて、難解な異端派澁澤が案外文庫読みに向いたポップな作家だと知れて面白い。短いものの集まりだからどこででも読めて好きな所で止められるアンソロジーの仕事が一番文庫に適しているわけで、どうして出ないのかと思っていた三巻本澁澤龍彦コレクションが鶴首待望の文庫化。
澁澤に限らず種村季弘、荒俣宏、須永朝彦といった異端知の開拓者が皆、同時に一流のアンソロジストだというのが改めて、断片と総合のはざまで今「集める」知性が面白い時代なのかと思わされる。断片がきららかだ。
なかでもこの『天使から怪物まで』。サド裁判の性文学者に過ぎなかった澁澤を一挙、読書界の寵児にした名著中の名著『夢の宇宙誌』のエッセンス、ないし素材が百十八篇の文学作品の引用で愉しめる。御存知、大悪魔サタンは元は最高の天使だった。純潔と邪悪なる二元論のうそを、未分化な選ばれた混沌をテーマに突く澁澤の方法が自然に伝わる。