「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発行年月:2000.10
- 出版社: 日本放送出版協会
- サイズ:16cm/315p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-14-084121-4
紙の本
こころの痛み どう耐えるか (NHKライブラリー)
著者 小此木 啓吾 (著)
激変する現代社会において、人は心の痛みを避けて楽しく暮らしたいと考えながらもストレスに耐えきれず、心の破綻を生ずる場合がある。そうならないための道を探り、心の痛みを乗り越...
こころの痛み どう耐えるか (NHKライブラリー)
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
激変する現代社会において、人は心の痛みを避けて楽しく暮らしたいと考えながらもストレスに耐えきれず、心の破綻を生ずる場合がある。そうならないための道を探り、心の痛みを乗り越えるメッセージを伝える。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
小此木 啓吾
- 略歴
- 〈小此木啓吾〉1930年東京生まれ。慶応義塾大学医学部卒業。現在、同大学総合政策学部教授、東京国際大学人間社会学部教授、小此木研究所所長。著書に「モラトリアム人間の時代」など。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
心の痛みについていろいろ知っておくことは大切
2003/07/06 20:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
NHKテレビ「文化セミナー・人間を探る」で放送された番組の、ガイドブックをもとにしているとのこと。口語調で語られており、心理学の素人にも解り易い。誰しも心の痛みを持った経験があるはず。自分や家族の心の痛みが、心の傷や心の病に悪化するのを防ぐためにも、心の痛みについていろいろ知っておくことは大切である。今や思春期だけだなく、あらゆる年代で心の痛みが問題になる環境と時代である。このような本を読んでおく必要がある。
紙の本
変化する人間のこころを見つめ,こころが痛むとはどういうことかを改めて考える。心身の調和を探る
2001/01/07 18:16
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:高山 博 - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代はストレス社会である。多くの人がストレスに悩まされ,心を病んでいる。仕事に追われ,しがらみに振り回される。育児では近隣の人達との関係が築けない,夫が育児に参加してくれないなど,育児ノイローゼになるケースもある。高齢化が進展し,話す人がいない状況。塞ぎ込んだり,逆にトラブルを起こす例など,精神的に不安定になっている。子どもにしても,受験競争の激化,いじめなど,心に多く問題を抱えている。
文化や習慣の違いに馴染めない外国人も例外ではない。コミュニケーションが希薄化し,ギスギスすれば,必然的にストレスが増大する。様々な書物が出版されているが,ここで取り上げる本書は,臨床経験が豊富な著者による対処法であり,現代を生きる全ての人に発せられたメッセージ。こころが痛むとは何か,精神的に疲弊した時の対処法などを具体的に,かつ,丁寧に記し,示唆に富む。精神科医,カウンセラーは常に必携したい本。
本書は10章構成で,まず,こころが痛むとはどういうことかについて考える。悔やんだり,羨望の眼差しであったり,心的外傷など,様々な場面で生じる。2章では自己愛に触れる。下手をすれば他人とのコミュニケーションが行えなくなる。3章はストレスを扱い,克服する過程などを描く。4章で再び,こころの痛みを取り上げる。心理学的な記述が多いが,苦痛を避けたり,乗り越えたりするプロセスを記す。
5章では罪の意識,罪悪感について触れ,また,罪深い自分のこころを見つめる作業を行う。償い,苦悩がキーワードであり,ここで言う「罪」は英語のsinである。6章は母親のこころを眺め,母性とは何か,母親としてのアノミーを記す。7章においては心身のバランスに関係する事項を扱い,こころが痛むことで,体調にも影響する点を医学的に記述する。以下,ライフサイクルにおけるこころの変化,アイデンティティー,痛みを超えた地平線に見えるものを述べる。
(C) ブッククレビュー社 2000