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紙の本
東大文一出てても,英会話が不得意な人はいる証拠
2011/03/13 10:42
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BCKT - この投稿者のレビュー一覧を見る
第1章 英単語を覚える
第2章 英文法を思い出せ
第3章 発音とヒアリング
第4章 読む力の磨き方
第5章 作文する力をつける
第6章 プレゼンテーションと英会話
第7章 アメリカ社会と英語
著者は1956年(和歌山市三番町)生まれ。和歌山県立桐蔭高校卒業。東京大学法学部卒業後(80年,24歳),大蔵省入省(同期に高橋洋一)。プリンストン大学国際問題研究所客員研究員(95年,39歳),翌年より同大東洋学部で客員講師(日本経済論)。帰国後,国際局アジア通貨室長のかたわら、埼玉大学経済学部・大学院で客員教授。本書出版当時(44歳)は,通商産業省機械情報産業局情報処理システム開発課長。財務省退官(04年),トヨタに就職。本書評執筆(11年)現在,民主党議員。柔道三段。
東大文一出てても,英会話が不得意な人はいる証拠となる本。ま,そりゃあそうだろう,だって大学入試に英会話はないんだもん。著者は紛れもない昭和人だ。なんせ今時“ヒアリング”(第3章)って言ってるんだから(平成では“リスニング”という)。もちろん読解はあるので,英語読解力抜群の著者なら,日本経済の専門書なら寝ていても読めるだろう(漫画は無理だと思うが)。目次を見ればわかるが,英語の四技能(話・聴・読・書)の側面に各章を充てて,“私の海外経験ってこんなんでしたよ”が開陳されている。英語挫折組中年男女になら読者がいるだろう。
“プレゼン”というカタカナが既に通用力を持っている昨今,「プレゼンテーション」が人前で主張することであるのは周知だろうが,私は小学校に英語を導入するより(11年度から),英語的な手法をもちいながら_日本語で_(←ここゴチックで読んでね)自己主張をする授業を導入すべきだと思う。というか,これを入試に入れるべきだ(とくに東大に)。ハッキリ言うが,学校という組織に期待してもダメ。学校は責任所在が不明確だし(校長は教育委員会の傀儡だよ),教育効果をどこで測るかも確定してないんだから,改革提言による変化は望めない。日本の教育界は大学入試本位制なんだから,大学入試に変更を加えるべき。そうすりゃ将棋倒しで入試が変わり,授業が変わる。好個の前例が英語のリスニング導入だ。波及的な効果として,これは人生規模で役に立つ。最近,入社面接試験で“自己分析”してないとダメなんでしょ? 自己分析とは自己主張の範囲でしょ? これなら一挙両得だと昭和人であるオジサンは考えるが,どうだろうか?
本書自体は面白いが,ま,時間潰しだな。
(1022字)
紙の本
2001/1/14朝刊
2001/01/16 18:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
英語がしゃべれなかった中年の大蔵官僚が、初めて暮らした米国で、数々の失敗を重ねながら英語を上達させていく体験記。渡米後一年でプリンストン大学の教壇に立ち、まだ不十分な英語で講義を始める様を描いた第三章はスリリングで、はらはらさせる。単なる英語上達本ではなく、米国社会の観察記録としても面白い。意外に質素な米国人の暮らし、ほとんどの大学生が入学までにボランティアを経験済みなど、エピソードも豊富だ。
(C) 日本経済新聞社 1997-2000