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商品説明
国松長官狙撃事件、金大中拉致事件、中川一郎怪死、グリコ・森永事件、小淵前総理の死…。現代史の中で闇に葬られようとしていた7つの重大事件の謎を、封印されていたファイルを開き、解明する。『週刊新潮』連載の単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
麻生 幾
- 略歴
- 〈麻生幾〉1960年大阪生まれ。著書に「情報、官邸に達せず」「極秘捜査」「宣戦布告」「戦慄」がある。
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紙の本
再現された疑惑の真相
2001/02/13 18:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:山下淳 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「タブーに封印されたファイルが麻生幾の手で息を吹き返した」と書かれた黒い帯カバー。Xファイルではないが本書のこだわりは極秘ファイルにあるようだ。
古くは「吉展ちゃん事件」から昨年の「小渕首相の急死」まで、7つの事件がいずれもドラマ風に再現されていて、迫真の筆致はひと味違ったノンフィクションの面白さを味わわせてくれる。
特に第2話に収録された「金大中拉致事件」が興味を引く。その謀略の全容については1998年、韓国の有力紙「東亜日報」紙上で明らかにされたが、当時、「元自衛官の関与か?」と騒がれた日本人協力者の存在については、依然ミステリーとされていた。
今回、著者は日本側の極秘ファイルの封印を解き、その詳細を明らかにしている。果たして元陸上自衛隊調査隊の情報部員だったと云われる彼は、何処まで深く事件に関与していたのか?、KCIAの秘密工作における彼の役割は?、歴史的な謀略事件を一人の日本人にスポットを当てて、その全容解明を試みている。
20世紀の総括と云う意味もあるのか、このところ疑惑に包まれた事件の真相ものの出版が相次いでいる。本書もその一つだが、1月に出版された「未解決事件の謎を追う」宝島社と読み比べると、より事件の全体像がつかめるかも知れない。
(山下淳/フリーライター/2001.02.05.)