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- カテゴリ:幼児 小学生 一般
- 発行年月:2001.1
- 出版社: BL出版
- サイズ:29cm/115p
- 利用対象:幼児 小学生 一般
- ISBN:4-89238-786-X
紙の本
ヴァイオリニスト
父親の期待を受け、コンクール入賞を目指し幾度となく挑戦する青年。結果を出せぬまま、やがて父親との確執の中で心を閉ざす。そんな時青年はひとりの少年と出会い、音楽の喜びを知る...
ヴァイオリニスト
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商品説明
父親の期待を受け、コンクール入賞を目指し幾度となく挑戦する青年。結果を出せぬまま、やがて父親との確執の中で心を閉ざす。そんな時青年はひとりの少年と出会い、音楽の喜びを知る…。日本版オリジナル絵本。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ガブリエル・バンサン
- 略歴
- 〈バンサン〉ベルギー・ブリュッセル生まれ。美術学校で絵画を学ぶ。2000年9月ブリュッセルにて永眠。著書に「アンジュール」「たまご」「セレスティーヌ」「ナビル」などがある。
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著者/著名人のレビュー
絵本作家、ガブリエル...
ジュンク堂
絵本作家、ガブリエル・バンサンは2000年9月24日に亡くなりました。
今日は没後10年にあたります。
デビュー作『アンジュール』で見せた、鉛筆1本、
言葉も添えずにその世界を伝えきるデッサン力。
そして「くまのアーネストおじさん」シリーズでは
淡く美しい水彩画が優しく温かく、ストーリーを包みます。
そのバンサンの遺作は、日本オリジナルとして出版されたこの『ヴァイオリニスト』。
原点の、モノクロデッサンで描かれた物語です。
成功していないヴァイオリニストの青年が練習をしていると、
知らない少年が窓辺にやってきてじっと聴いている。
繰り返しの毎日が、やがて・・・ 音符が無くても、
効果音の書き込みが無くても、不思議とその画から音楽が鳴り響いてくるのです。
【折々のHON 2010年9月24日の1冊】
紙の本
素敵
2016/03/24 19:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:狂人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ガブリエルバンサンの絵本シリーズ。絵がデッサンなのがすごく好きです。親の期待にこたえられずに仲違いになっていくという重いテーマですが、希望が描かれています。
紙の本
心が揺れ動いているときに
2001/06/09 18:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名護すえ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
たしかにこの道を決めたのは自分。でも2ヶ月やってみたけど、「ホントにこれでいいの?」と不安になっていない?そんなちょっと動揺ぎみの心にはモノクロームのデッサン絵本『ヴァイオリニスト』を見てもらいましょうか。
ちょっと大きくて、いつもの文庫本のようには簡単にページがめくれない。でも今日の出来事などすっかり忘れて、次のページへ、次のページへと心がはやるのが分かる。まるまった背中もいつのまにかまっすぐになっている。言葉より先に心に届くものがある。窓から覗いている小さな顔。たったひとりの観客。大きな世界に勝負を賭けるより、自分以外にたった一人でも自分のファンがいることに歓びを見出したヴァイオリニスト。窓辺の小さなファンに後押しされて、新しい一歩を踏み出す。
一番理解してほしい人に理解されないことに傷つきながらも、自分流の生き方を貫く彼の姿に、人それぞれの幸せの大きさがあることに気がつく。本を閉じる前にもう一度ページをめくる。自分だけのために弾いてくれるヴァイオリンの音色が聞こえてきそうだ。自分が大切にしていることはなんなのか、考えるのは明日でも遅くない。
(名護すえ子/ライター)
★この書評はコラム「23時のブックタイム」より