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大豪快。 (角川文庫 角川スニーカー文庫 未来放浪ガルディーン)
未来放浪ガルディーン(3) 大豪快。
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紙の本
ふたつの奇跡
2001/01/24 21:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:taigo - この投稿者のレビュー一覧を見る
「デジャブか? ——いや、アンコールさ。ヤマトは、自分にそう言い聞かせて、ゆっくりと歩き始めた。新たなる冒険だかお笑いだかの旅に向かって。」
『未来放浪ガルディーン 三巻 大豪快。』
火浦功 角川スニーカー文庫
二十一世紀の奇跡ここにあり。未来放浪ガルディーン、十四年ぶりに連載再開す。
うぅ、それにしてもまさか世紀をまたぐ作品になろうとはっ。 感慨がありすぎて涙なくしては読めない、でも読むと笑っちゃうという二重に?お得な作品になっちゃいました。このままの勢いでいけば、ホントに完結するかもしれない。そうなれば、まさに奇跡。奇跡中の奇跡。世界が滅びなかったのはこの奇跡を待っていたからだ。
ここでひとつの奇跡の話をしよう。いや、火浦功の奇跡とはまったくこれっぽっちも関係がないのだが。ただだれかに話したかったんで。
私の知人にケンさん(仮名)とホシさん(仮名)という人がいる。彼らはそれぞれ、ケンさんはオーストラリアに一年間、ホシさんはアメリカに三ヶ月行っていた。ケンさんは皮ジャンとグラサンが似合い、ターミネーターというあだ名と持っている男だ。ホシさんは女の子が三度の飯より好きというナイスガイだ。
ホシさんはソウル空港経由で日本へ帰ってきた。ホシさんがソウル空港でぼ〜としていると、前を革ジャンとグラサンを着けた無精髭の男が歩いていた。まさかなぁ、いやしかし、と思い、迷いながらもホシさんは「ケン?」とつぶやいてみた。なんと、目の前の男はその言葉に反応し、「ホシさん!!!!!」と叫んだ。二人は再会の喜びを、ひしと抱き合うことで味わった。
オーストラリアとアメリカ、北半球と南半球、それぞれ別の場所から旅立ち、お互い偶然にも日本直帰ではなくソウル経由で日本に向かっていた。偶然にも同じ日、同じ時間にソウル空港にいた。(もちろんお互い相手がいつ帰国するかなんて知らない)この偶然を奇跡ということ以外で説明できようか。いやできない(反語)我々はこれを、ソウルの奇跡、ソウルの再会、と呼びたい。
だが奇跡はそれだけではない。ケンさんとホシさんは飛行機も偶然同じだった。だがそれは「ソウルの奇跡」を起こした二人であらば、必然ともいえよう。奇跡はそのあと起こった。
ホシさんは税関を越え、ひさしぶりに日本の大地を踏みしめていた。ところが、一緒の便に乗っていたはずのケンさんが出てこない。一時間ほど待ち、ようやくケンさんは出てきた。なんとケンさんは髭もじゃ、革ジャングラサンという格好で、真っ白い粉である粉石鹸をペットボトルに詰めこんで持ち歩いていたのだ。いろめきたった税関に一時間詰問されたのはいうまでもない。(靴のそこまでレントゲンで調べられたらしい)
ガルディーン復活とソウルの奇跡。このふたつの奇跡をさっそくバチカンの奇跡認定所に報告したいと思う。
紙の本
これは自宅でひっそりと読みましょう
2001/03/13 23:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:二十三 - この投稿者のレビュー一覧を見る
通勤電車の中で読んで、思わず吹き出してしまい、あわてて本を閉じて顔をひきしめました。これは家で子供のいないときとか、思いっきり笑っても大丈夫なときと場所を撰んで読まないと、人格を疑われてしまうのではないかと危惧する次第です。