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商品説明
多足類の代表であるムカデとヤスデを中心に、からだの構造、生態、生活史からマニアックな採集方法、飼育方法、標本の作成、分類、多足類に関する専門的な事項の解説や多足類研究の手助けになる参考図書等を紹介。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
田辺 力
- 略歴
- 〈田辺力〉1962年熊本県生まれ。北海道大学大学院理学研究科博士課程中退。現在、徳島県立博物館主任学芸員。理学博士。著書に「日本産土壌動物−分類のための図解検索」(分担執筆)がある。
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紙の本
多足類を知りたい人には良い本
2015/12/30 11:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:minomonta - この投稿者のレビュー一覧を見る
多足類ちわれるムカデとヤスデの本。気持ち悪がられる存在の虫だが害虫としてもあまり重要しされていないせいかこの手の本ってほとんどない。内容はムカデとヤスデの分類、採集、飼育、魅力など基本的なことが書かれている。基本的とはいえこのような本が他にない(知らない)ので勉強になりました。あとはもう少し種類がわかるものがあればと思う。
紙の本
「日常の世界の裏側」を覗きたい人へ
2001/04/13 00:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:上原子 正利 - この投稿者のレビュー一覧を見る
なにしろ地味な本である。ムカデ・ヤスデというテーマといい、文字ばかりでカラー図版の少ない構成といい、一見したところ、およそ一般にアピールするところのない専門家向けの本に映る。だが、実際に読んでみると印象は全く変わってしまった。多足類に関する予備知識が全く無い私にも読みやすいし、何より読んでいて楽しいのだ。
本書を読んで強く感じるのは、著者が多足類研究に感じる楽しさや多足類に向ける愛情だ。淡々とした多足類研究書、あるいは仕事で書いた本という印象は全く受けない。本書のはじめにある言葉「グロテスクなものの奥底にある美をぜひとも感じとって欲しい」に現われているように、本書の関心は知識の記述にはなく感覚を伝える事にあるのだろう。もちろん、分類方法や専門文献等の研究上必要な各種知識も後ろにしっかりとまとめられている。
題材が題材だけに、広い範囲の人々が楽しめる本だとは思えないので、手放しの推薦はできない。しかし、理科心を持つ人の一部には好意的に受け入れられると思う。読後に多足類の美を感じ取れるところまでは行くかどうかは分からないが、多くの読者の多足類を見る目は変わるだろう。本書には「特定の生きものについて深く知ることは、日常の世界の裏側へ行くようなものだと思う。世界は広くはてしなく、そこかしこに裏側への入口がある」と書かれている。日常の世界の裏側を覗く事が好きな人なら楽しめるのではないだろうか。
(上原子 正利/北海道大学大学院工学研究科)
<目次>
はじめに
第1章 多足類の魅力
第2章 形を調べる
第3章 ムカデの話
第4章 ヤスデの話
第5章 採集法
第6章 飼育法
第7章 標本作成法
第8章 研究のための基礎知識
第9章 研究の手引
日本産多足類 属までの分類表
引用文献
おわりに
索引