「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
紙の本
あどりぶシネ倶楽部 (小学館文庫)
著者 細野 不二彦 (著)
▼第1話/愛と喝采の日々▼第2話/スタア誕生▼第3話/面影▼第4話/SHALL WE DANCE▼第5話/フレンズ▼第6話/ソルジャー・ブルー▼第7話/静かなる男▼第8話...
あどりぶシネ倶楽部 (小学館文庫)
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
▼第1話/愛と喝采の日々▼第2話/スタア誕生▼第3話/面影▼第4話/SHALL WE DANCE▼第5話/フレンズ▼第6話/ソルジャー・ブルー▼第7話/静かなる男▼第8話/ミッドナイト・エクスプレス▼第9話/ネバーエンディング・ストーリー●主な登場人物/神野高史(帝王大学映画研究会「あどりぶシネ倶楽部」の監督兼俳優。映画に対する情熱は誰よりもある)、佐藤道明(腰まである長い髪と、端麗な容姿で女の子に間違われることも多い監督兼カメラマン)、片桐邦雄(大学5年目で、クラブの中では最年長になるプロデューサー。ふだんは、なぜかオカマ言葉で話す)、原田(なんでも器用にこなす音響兼俳優)、沖梓(「あどりぶシネ倶楽部」の紅一点。片桐に思いを寄せているが…)●あらすじ/次回作の構想を練る「あどりぶシネ倶楽部」の面々の前に、とってもかわいい子が現れた。女優の層の薄さに苦労していた神野や原田は大喜び。ところが、その子は「道明クン」とという、れっきとした男の子だったのだ。その道明は、雑誌が主催したフィルム・フェスティバルで入選した経験を持つ実力者。神野は最初反感を持つが、やがて道明の実力を認めた。「あどりぶシネ倶楽部」は、新しい仲間を得て活気づく(第1話)。●本巻の特徴/『GU-GU ガンモ』、『愛しのバットマン』、『太郎』、『ママ』、『ギャラリーフェイク』等々、それぞれ作風の違う代表作を数多く持つ細野不二彦が、1983~1986年にかけて発表した、さわやかな青春ドラマ。いまどき時代遅れといわれながらも、8ミリ映画制作に燃える、帝王大学映画研究会の面々が、映画作りに、恋に、学園生活に精一杯の情熱を傾ける。一話読み切り形式の9話が収録されているが、それぞれの個性がリアルに描き込まれていて、読みごたえ十分の名作だ。●その他の登場人物/吉田拳二(帝王大空手部員。かつては名子役だった)、青山(アニメ研究会の部員。模型制作であどりぶシネ倶楽部に協力)、阿川小倭子(あがわ・さわこ。あどりぶシネ倶楽部OB。片桐とは同期で、元恋人)【商品解説】
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
「映画」と「映画の記録」の遠近
2003/06/17 23:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:バナール - この投稿者のレビュー一覧を見る
…………よーい、ア・クション!…………
大学の映研を舞台にしたこのマンガに登場する人物たちはひとりの例外もなく倫理的である。おそらくそれはその時代の節度が要請したことであるのだろう。
映画は言うまでもなく産業に従属している。映画館での一日当りの上映回数に比例し興業収入は増加するのだから、一本のフィルムの上映時間は売上げの命運を全く握っている。
それが傑作かそうでないかの芸術的・大衆的問題とは別のところで映画は物理的な制約をその誕生から蒙り続けているのだ。
現代においては残念なことに10時間におよぶ超娯楽傑作巨編などどこの小屋にもかかりはしないと云える。このような基本認識をふまえながら物語りは丹念に進行してゆく。
NGを除いてもらくらく4時間あまりあるフィルムを70分に纏め上げることがプロデューサーから突きつけられた至上命題となる。
苦労の連続で撮り上げた思い入れたっぷりのフィルムはあと30分縮めなければならない地点から一歩も進まなくなる。
「私たちが作ってるのは、“映画”であって“映画の記録”じゃない」。
映研の代表であるプロデューサーの片桐のことばはカメラの佐藤を揺さぶり、最後に、70分に収められたフィルムは映画の記録から映画へと生成する。
このマンガが今も私を捉え続けるのは、この作品の底に流れている倫理性が静謐であると同時に我々の生にとって説得的であるからだ。
我々はものを作ろうと作るまいと、ともすれば「“映画の記録”」にしがみつきそれを後生大事に手放そうとはしない傾向にある。
そのような錯覚は幸福であるがやはり偽ものというしかない。
「“映画”」は独りよがりな思い込みやこだわり、熱き想いと言ったものと無関係である。そのような自分勝手は自分にとっても至極迷惑な代物であろう。
ひとの生とは、倫理=「“映画”」に身をさらし、それを生き切ることである。
誰もが口にしたがる、自分=私らしさなど、ただの「“映画の記録”」にすぎやしない。
………はい、カァット!!・NG!………
紙の本
当時の世相がスクリーンに映る
2021/04/30 15:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
8ミリのビデオカメラや、ベータとVHSの市場争いが懐かしいです。映画作りに情熱を注ぐ、何者でもない若者たちにも感情移入できました。
紙の本
大学生
2001/11/18 12:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:H.N - この投稿者のレビュー一覧を見る
同名コミックスの文庫化。大学の映研を軸に、そこへと集まる人々を描いた作品。何かに打ち込むという大人なら、少し照れくさくなるようなことを正直にやってしまう、そんな若さにあふれた大学生や、何をするでもなしに日々をただ漫然として過ごしてしまう大学生など、さまざまな人を一話ごとに書き上げている。
元となった作品は15年ほど前に描かれているが、社会人には少し前の懐かしさを、大学生以下には今でも共感を与える、現在でも古びることのないストーリーだろう。