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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2001.5
- 出版社: 新曜社
- サイズ:19cm/288p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-7885-0761-7
紙の本
文学理論のプラクティス 物語・アイデンティティ・越境 (ワードマップ)
エーコ、クンデラ、プルースト、カフカから、村上春樹、金井美恵子、川上弘美、リービ英雄、水村美苗などの現代日本の作家、そしてクレオール文学まで、「いまここ」を生きる文学の魅...
文学理論のプラクティス 物語・アイデンティティ・越境 (ワードマップ)
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商品説明
エーコ、クンデラ、プルースト、カフカから、村上春樹、金井美恵子、川上弘美、リービ英雄、水村美苗などの現代日本の作家、そしてクレオール文学まで、「いまここ」を生きる文学の魅力を「理論的感性」を駆使して描き出す。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
土田 知則
- 略歴
- 〈土田〉1956年長野県生まれ。千葉大学文学部助教授。
〈青柳〉1958年東京都生まれ。筑波大学現代語・現代文化学系助教授。
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紙の本
理論の後は実践
2002/03/02 18:06
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る
『ワードマップ現代文学理論』の続編。前著を興奮しながら読んだ私は、新聞広告で続編が出たと知って、喜んですぐに購入した。現代の文学理論をあれこれ紹介した前著に引き続き、今度はそれを実践的に諸作品に適用してみせる。
理論の後は実践とは自然な流れだが、実はここからが難しい。理論がいわばどこにでも開かれているのに対し、実践は個々の選別である。論者の問題意識なり論旨なり展開なりが気に入らなければ、それまでともいえる。だから類書も多くはないようだし、本書も、少し読んでやはり『理論』に比べるとさすがにインパクトが落ちるか、と思った。わずか二人であれこれ作品と格闘するにも限度があろう。しかし前著の魅力はここでも生きている。その魅力は、元の泉は深いにしても、扱い方次第で美味くも不味くもなる<理論>を、あくまでエクサイティングなものとして、切り取り、展開する著者たちの、みずみずしい視線と卓抜な手並みにあった。本書で、作品や作家の各論について、必ずしも共感できない論旨が述べられていたとしても、総体としてやはりそういう視線は生きているわけで、それがここでも興奮を誘う。寝る前に読んで徐々に眠くなるどころか寝られなくなるという類まれな解説書の、これは第二段といっていい。愉しい。