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商品説明
閉ざされ、隠蔽されてきた戦後の日本史を、イデオロギーによってではなく、個人の思想として照射する。1974年浪漫刊「林房雄評論集6 新訂・大東亜戦争肯定論」の復刊。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
林 房雄
- 略歴
- 〈林房雄〉1903〜1975年。大分県生まれ。作家。評論家。著書に「西郷隆盛」「息子の青春」など。
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紙の本
日本近現代史の指定参考書決定
2004/06/24 17:30
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハイブリット・ロートル - この投稿者のレビュー一覧を見る
当書が書かれた時期、あの安保騒ぎの昭和38、9年は我等の学生時代、
現小泉総理も同様だったはず。そして著者62歳とは今の私の年齢だ。
デモ学生ではなかったが、さりとて自国の近現代史を真剣に考えている学生
などでもなかった。いや、歴史に興味が無かったと言った方が正解か。
50歳を過ぎてから、待てよおかしいぞ、何故こうも隣国の連中に言われっ
ぱなしで反論も無く謝罪の連続なんだ?と思いだしたのです。
教そわらず、かつ歪んだ戦後の歴史感には気付いていたので、これは自分で
調べるしか方法は無い、と勉強を始めたわけです。
この本は友人が貸してくれたもの。些か時代がかった題名とは思ったが、
とんでもない、そう思うことが、知らずに洗脳された結果と知りショックで
した。言論統制と検閲を敷いて実施された米国の戦後日本占領統治は、彼等
の意図以上に薬が効き過ぎ、今だ麻酔から覚めない日本人が大勢居そうです。
近代における自国の戦争を全て悪と切り捨てる単純史観は、この本を読め
ば一掃されるでしょう。ペリー来航以前からの一世紀は西欧列強の帝国主義
的植民地政策の時代であった事に思いを馳せれば、それに参加せねば国が食
われてしまうと危惧した先人達の英知、才気、気力、勇気には、ただただ頭
が下がります。
そこに着目し、詳細に読み調べ実証的に解説してくれる当書は、著者のみな
らず私までもが、もっと読まれてしかるべき素晴らしい歴史解説書、と思う
のです。政治家と外務省の役人には必読の義務を、高校生以上には近現代史
の指定参考書に、と声を大にして言いたいですね。