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紙の本
おニブな、お嬢
2004/06/09 15:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カビタ・オジギリ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ファンタジーなのに妙に現実くさい」それがこのシリーズの特徴ではありましょう。
しかしその世界観に溺れない個性の強烈(!)なキャラクターたち。美形から「だめ男」まで各種取り揃えております。
そんな中こう言っては著者に失礼かもしれませんが(著書のあとがき等からお察しください!)この主人公パステルという娘、なんと言いましょうかとてつもなく鈍感と申しましょうか。
気の毒に思えてならないのは、使用人という立場上これ以上無いというくらい精一杯の気遣いとアイラブユーを「退職金」の一言で玉砕轟沈されてしまった彼のこと。確かこのFQのシリーズ中に「ジョシュア」なる人物はこの外伝1の初章のほうにしか登場しないと思われます(探してみてください! ふるさとの回想シーンなんかに名前だけ、なんてことも)。
しかしそれでも彼の彼女に対する貢献はこの後も延々と続いていくであろう所に涙せずにはいられないでしょう(私だけか?)。
まだアる。登場人物によっても指摘されている通り、後のパーティのリーダーになる少年とあれほど劇的(?)な出会いをしたにもかかわらず寝食共にしながら生活にうずもれて、ときめくことさえ微塵も無い。
そう感じられるだけで実際には両親を失ったというショック状態から立ち直っていないだけかもしれないのですが。
そんな彼女も傷つくことだってある。女の子なんですねェ。しかし「母性」に目覚めてしまったことが彼女を強く(?、かつ鈍感に)変貌させてしまったのかもしれません。
なにしろ町に着いたあたりからは悲壮感のかけらも感じられないのですから。