サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

  • みんなの評価 5つ星のうち 4.5 3件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2001.10
  • 出版社: 講談社
  • サイズ:20cm/205p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-06-210942-5

紙の本

母の微笑 随筆集

著者 三浦 哲郎 (著)

北国の幼年時代、家族を襲った悲運の数々、戦時下の少年期と文学にめざめた青春の頃…。日本経済新聞連載「私の履歴書」ほか、父母の思い出を中心にした滋味深い文章で綴る珠玉の自伝...

もっと見る

母の微笑 随筆集

税込 2,530 23pt

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明

北国の幼年時代、家族を襲った悲運の数々、戦時下の少年期と文学にめざめた青春の頃…。日本経済新聞連載「私の履歴書」ほか、父母の思い出を中心にした滋味深い文章で綴る珠玉の自伝エッセイ集。【「TRC MARC」の商品解説】

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー3件

みんなの評価4.5

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

どんな微笑よりも

2010/03/01 08:41

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 芥川賞作家三浦哲郎の前半生は、本書所載の「私の履歴書」にあるように、悲しみと苦渋に満ちていた。青森県八戸市にある裕福な呉服商の六人きょうだいの末っ子に生まれたが、その成長の途上で、三人の姉のうち二人までもが自死、そして兄ふたりが行方知らずのまま帰らぬ人となる。
 その苦しみは出世作ともなった芥川賞受賞作でもある『忍ぶ川』に描かれているが、その後の作品においても三浦はそんな姉たちや兄たちをしばしば描いてきた。
 幼かった彼自身にどのような罪があろうか。しかし、三浦は何度も自身の血について悩み、自身の幸福についても許されぬものとして煩悶する。

 そんな三浦以上に我が身を呪い、最後に身ごもった末っ子の誕生に恐れ慄いたのは、三浦の母だった。自分の身体から生まれてくる娘や息子たちが次々と消えていくことに彼女はどれほど血の涙を流したことだろう。
 親より先に逝く子供たちは不幸だ。それがどのようなものであれ、親は親として全うしてやれなかったことを悔やみ、嘆き、悲しむ。
 三浦の悲しみはそんな母をみることで深まり、彼の歓びは自身の結婚、自身の子供の誕生で母がようやく悲劇の淵を抜け出せたことだったと思う。

 本書の表題作となった随筆『母の微笑』は、そんな母の晩年の姿を哀しい半生を重ねながら綴ったものである。
 最晩年病院で暮らすことになる母の「いかにも、無学ながらひたすら母親の道を貫き通した生涯に充足し切っているような、穏やかで控え目ながら自信に満ちた微笑」に、どれほど慰安されたことだろう。あれほどの不幸を経験した母の生涯を「充足」と書き、「自信に満ちた」と表現した、彼女の息子三浦哲郎の、やはりそれは彼自身の幸福だったろうし、それこそ母をもっとも愛せて瞬間だったにちがいない。

 子供はいくつになっても、そんな母の微笑に励まされている。

 ◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

ある青年が、ひょんなことから作家デビューする一種のサクセス・ストーリー、何度読んでも面白い

2001/12/08 03:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:安原顕 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は『狐のあしあと』に続く、著者八冊目の随筆集。『日本経済新聞』に連載された「私の履歴書」(120枚)を中心に編まれた文集である。内容は、彼の長篇、短篇の読者であれば周知のことばかり、ぼく自身、1970年代だったか、著者へのインタヴューで、これらの話、直接聴きもした。しかし、ある青年が、ひょんなことから作家デビューする一種のサクセス・ストーリー、何度読んでも面白い。また六人兄姉の内、二人の姉は自殺、二人の兄も行方不明といった話、書く方も辛いだろうが、読む度に心痛みもする。本書には、敗戦後間もない青森八戸中学のバスケット選手だった頃の話。早大政治経済学部に入るが馴染めず、学費を出してくれた兄に文学部への転部を申し出るが却下され、帰郷して代用教員をしていた19歳の頃。二年後、再度、早大仏文科に入り、偶然、荻窪駅のホームで、郷里の高校の同級生船越康昌とぱったり出会って親しくなり、彼が貸してくれた太宰治『晩年』を読んで感銘を受ける逸話。大学の英語教師、作家の小沼丹に同人誌『非情』を送るや、「君の作品は太宰さんの影響が強いが、悪くなかった。この調子で書きつづけるように」と返事をもらって欣喜雀躍、その後、昭和30年、『非情』3号に載せた「遺書について」が井伏鱒二の目にとまり、彼の助言を入れて贅肉を削り、「十五歳の周囲」と改題、雑誌『新潮』に送る。そして、小沼丹に連れられ井伏宅を訪ね、師事することに。「十五歳の周囲」が運よく同人雑誌賞に選ばれ、副賞にオメガの携帯用置時計をもらった話。彼の住む都電通り商店街に、寮生たちの敬遠する小料理屋があった。値段も安くなく、仲居たちの気位も高かった。三浦哲郎は若い仲居の一人と道で会い、目礼を交わすようになる。いつの年の四月だったか、寮で卒業生、新入生の歓送迎会を催した夜、街へ繰り出した彼らは件の店に闖入、三浦哲郎は仲居と始めて口もきく。彼女は深川洲崎生まれ、両親と弟妹たちは父親の郷里、栃木県の小さな町に住んでいた。両親が病弱だったため、彼女は働いた金の大半は仕送りしていた。三浦哲郎は深川で働く次兄が忘れられず、暇を見つけてはその周辺を歩き回っていた。ある時、彼女と一緒に散歩した折、洲崎の遊郭跡に行く。その時彼女は、自分はこの中の射的屋の娘だと打ち明け、生家跡も案内する。彼女のすがすがしさに感動した彼は、自分の家庭についての話もする。彼女を伴って帰郷したのは「十五歳の周囲」が雑誌に載った翌年の正月だった。母に背中を押されるように、二人は家族五人だけで固めの杯を交わす。「この世でいちばんちいさな結婚式だった」「何年か後に、自分の結婚までの経緯(いきさつ)を『忍ぶ川』に書いて世に出るなどとは、その頃は想像だにしなかった。」「私の履歴書」は、ここまでで終わっている。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2022/11/21 14:24

投稿元:ブクログ

レビューを見る

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。