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紙の本
戦争だって?いまこそ何が真実かを見極めなければ。
2001/10/29 13:46
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投稿者:小林浩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは戦争か、と自問してみよう。そして誰が戦争だと言っているのか、耳を澄ませよう。米国同時多発テロ事件およびアフガン報復攻撃について、誰がいつどんなシチュエーションで何を語っているか。今回の一連の出来事をめぐる発言ほど、世界中の識者の「旗色」が見えてくるものはない。テロの背景とは何か、報復攻撃は是か非か、「戦争」はこの先どうなるのか、私たち日本人はどう対処するべきなのか。本特集号に掲載された国内外の27編の論考とインタビュー、そして総括的な武藤=市田対談は、日本のマスコミ報道からは得ることのできない視点と論点を、読者に与えてくれる。「世界でもっとも貧窮した国の一つへ対して米国が軍事行動に出、市民の自由が深刻に侵害されるという恐れを前にして、私たちは反応せずにはいられない」というド・バリーの言葉は、戦争の行方を憂うすべての人々の声でもあろう。
本特集より「世界からの声」を一部抜粋してご紹介する:
レイコフ「テロを終わらせようと望むなら、アメリカは自らがおこなっているテロへの寄与をやめなければならない」。
チョムスキー「私たちは破局へ向かって断固として進む必要などないのです、進撃命令が下されたからといって」。
ウォーラーステイン「この『戦争』は、勝利も敗北もありえない……それは単に終わらないということだ……その闘争は、長期にわたって続き、この星に生きる大半の人々にとっての暗い時代となるであろう」。
フクヤマ「アメリカは、アメリカもその一部である世界のありかたを一方的に規定できると考えるのではなく、むしろ具体的な利害関係があり、実際の攻撃にたいする脆さをもった国という意味で、もっと普通の国になるだろう」。
ジジェク「アメリカのテロリスト対策組織に最初ついたコードネームが『無限の正義』だったことほど、巨大なアイロニーを想像できるだろうか」。
マフマルバフ「主観的な描写には、平和の片鱗も、安定も、進歩も見つけられない……アフガニスタンはむやみに麻薬を製造し、好戦的で、女性をブルカで覆い隠すような原理主義の人々であると、辞書に書かれてしまいそうなところまで、アフガニスタンに対する中傷は達している」。
→人文・社会・ノンフィクションレジ前コーナー(10/29分)より
紙の本
目次
2001/10/25 18:13
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投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界から
J・デリダ 限りない悲しみを感じています
S・ジジェク 現実界の砂漠にようこそ!
F・フクヤマ 「アメリカの例外的な立場」の終わり
I・ウォーラーステイン 2001年9月11日──なぜ?
注意!米国は勝ってしまうかもしれない
N・チョムスキー 「報復」のダブルスタンダード
S・サッセン 豊かな国が逃れることができない罠 支配不能のホットスポットを統治する
G・レイコフ September 11,2001
Y・ムーリエ・ブータン ジェノバの後に、アポカリプス・ニューヨークが
B・バディ 謙虚さへと屈せざるを得ない米国パワー
対談
武藤一羊×市田良彦 これは戦争か 二〇〇一年九月一一日
イスラームから
板垣雄三 日本の文明戦略とイスラーム世界
臼杵陽 世界はムスリムを見殺しにするのか?
栗田禎子 「テロを支援するシステム、国家」の正体
岡真理 私たちは何者の視点によって世界を見るのか
アメリカから
B・ド・バリー どうすれば、鋭敏にして異端的な思考は存続しうるだろうか
長原豊 外部が内部に嵌入し滞留し始めるとき、臭いがする
中野敏男 普遍主義を語るナショナリズムをローカルな目で見る
アフガニスタン
M・マフマルバフ アフガニスタンの仏像は破壊されたのではない、恥辱のあまり崩れ落ちたのだ
これは戦争か
D・ラミス 中立地域
西谷修 ヴァーチャル植民地としての世界
岩崎稔 高速道路の犬のように?
港千尋 ウロボロスの世界
土佐弘之 脱領域的テロリズム、ポストモダン帝国体系と世界内戦
酒井隆史 生政治の新しい段階
阿部浩己 「文明全体の戦い」の意味するもの 国際法学からのアプローチ
小倉利丸 殲滅されるべきは戦争である
上野俊哉 非国民たちよ、踊ってる場合にはもう一歩だ