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紙の本
限りないからこそ極めたい。「意識」は成長の階段。
2003/07/18 17:24
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投稿者:3307 - この投稿者のレビュー一覧を見る
景気が悪くなることは、ただ悪いことだけではありません。
景気が悪くなることは、実はこんなにすばらしいことはないのです。
ニセものがどんどん消えていきます。(本書P186より引用)
好きなお店。好きな商品。それを使ってくださるお客様。
多くのスタッフが各自の持ち場で、ホンものの
サービス構築を目指し戦う日々。
それに携わる以上、
自分の「サービス」をホンものへ押し上げたい。
ところで、ホンもののサービスって、いったい何なのでしょうか。
> 一言で言葉に出来ないもので、
> スポーツのように体験から学ぶ必要があるもの。
うーん。曖昧模糊。
> 「お客様に育てていただく」中で身につけるもの。
確かに、日々の業務をルーチンワークに貶めず、
「意識」を保ち続けられれば、質は高まりそうですね。
では、揮発性の「意識」を、どう確保すればいいのでしょうか。
すぐに浮かぶのが、この3つです。
・後悔。(こうして、差し上げれば良かった……)
・お叱り(しっかりしてよ、こんなんじゃ困るよ!)
・ご指摘(ここんとこ、もっとこうしたらいいんじゃない?)
また、いい仕事をする先輩たちは、何よりのお手本です。
仕事ぶりに接すると、気持ち引き締まります。
そんな先輩をもう一人増やせたら?
一番手軽なのが、中谷さんの本を読むことです。
2002年に会社の「課題図書」として読んだ
『お客様のファンになろう』以来、
中谷さんの本が手放せなくなりました。
「加速する前向き魔術師」とでも呼びたい、
中谷さんの魅力は尽きませんが
思いつくままに3点ほど挙げてみます。
・問題解決の糸口が拾える
・新しい視点を得られる
・分かり易い伝え方を体験できる
> ホンもののサービスって、いったい何なのでしょうか。
ヒントは、「顧客満足」。
満足するのはあくまでも、お客様。
スタッフが自らのサービスに満足してしまえば、
そこで足が止まります。
スタッフがするのは、感謝。
その現れがサービス。
なるほど、こう考えればいいんだ。
こんな形で、具体的に50の「機会」を語る本書。
宝の山です。
たとえば——
お客様は、
買った直後に誰でも後悔している。
そこで一押し。(P143〜)
[37]買っていただいたあとに、
サービスをしよう。
「お客様の立場に立って考えよう」と唱えるより
ずっと応用度が高いです。
また、こんな項目もあります。
目の前の売上げにこだわるより、
一生のお客様との出会いを大事にしよう。(P150〜)
[39]売上げよりも、出会いを大事にしよう。
商いを行う以上、「返品」は悩みの種ですが、
お客様が迷われるのは当たり前だと腹をくくれば、
柔軟な対応をとれずにお客様を失望させずに済みますね。
良いサービスは知らしめる必要があります。
そのための「広告費」は、広告媒体以外にも
使い道はあるわけですね。なるほど、納得です。
「きれいなところでは差がつきません。
汚いところで差がつくのです。」(P178)
——耳が痛いです。
『良い先輩をもう一人増やして、腕を磨く。
てっとり早いのは、「量が質に転化」するほど
仕事をこなすこと。よし明日も頑張ろう(w』
そう言いかけて、この言葉もまた中谷さんの
受け売りだと気づく自分。
もう、まったく氏の影響を受けていない言葉を
見つけられないかもしれない、一冊。