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商品説明
大山退陣と羽生竜王の誕生。新勢力が続々登場し、棋界に地殻変動が起こっていた。羽生を筆頭とする新しいタイプの棋士が、それまでとは異質な強さで旧世代を駆逐していったのである。『将棋マガジン』連載の、シリーズ最高作。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
河口 俊彦
- 略歴
- 〈河口俊彦〉1936年横須賀市生まれ。小堀清一九段門下。78年より専門誌に「対局日誌」連載を始める。著書に「一局の将棋一回の人生」など。
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紙の本
シリーズ最高傑作!?
2002/02/03 13:54
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投稿者:katu - この投稿者のレビュー一覧を見る
バブルが弾けた平成元年の将棋界を活写している。この年は大山会長が退任に追い込まれ、羽生が島を敗って竜王位に就き、早熟の天才屋敷伸之が頭角を現した年である。
大山が羽生と指した唯一の勝負将棋で羽生が見せた名手6六銀や著者の河口俊彦があの村山聖に順位戦で勝った話などが表とすれば、吉田利勝、佐藤大五郎、鈴木輝彦などの将棋はいわば裏の話として味わい深い。
好手の紹介も多いが、同じくらいもしくはそれ以上にポカの紹介が多いのも対局日誌の特徴である。中でも「史上最大級のポカ」として加藤一二三のポカを取り上げている。二上との対局の終盤で龍を素抜かれたわけだが、対局後の様子が非常に印象的だ。
「記録係が駒を片づけている間に二上は出て行った。とりのこされた加藤は、コートを着たが盤を離れられず、腕組みして駒が並んでいない盤面を見つめていた。」