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紙の本
グリーン・マーズ 上 (創元SF文庫)
著者 キム・スタンリー・ロビンスン (著),大島 豊 (訳)
【ヒューゴー賞・ローカス賞受賞】『レッド・マーズ』でのカタストロフィののち、火星社会は驚くべき復興を遂げた。今や火星を支配する暫定統治機構は地球の企業体の化身であり、火星...
グリーン・マーズ 上 (創元SF文庫)
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商品説明
【ヒューゴー賞・ローカス賞受賞】
『レッド・マーズ』でのカタストロフィののち、火星社会は驚くべき復興を遂げた。今や火星を支配する暫定統治機構は地球の企業体の化身であり、火星緑化がもたらす可能な限りの富を手に入れようとしている。秘密コロニーに潜んだ〈最初の百人〉の生き残りたちはこれに対抗するべくレジスタンス活動に出る。【本の内容】
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紙の本
大河ドラマである
2002/05/31 03:43
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る
キム・スタンリー・ロビンスンの火星3部作の第2部である。第2部
『レッド・マーズは、賞を取りまくりとの前知識もあって妙に肩肘を張っ
て読んでしまったためか、いまひとつ素直に楽しめなかった。しかし
第2部は、肩肘張らずに楽しく読むことができた。
火星の自然の景観の描写や、詳細な科学的ディテールの数々、革命
や経済システムや政治などの考察など、語るべき要素は数多い贅沢
な作品であるが、結局この物語が骨格として持つものは、大河人間
ドラマなのだ。そう思って読むと、なかなか面白い小説であった。
前作同様、さまざまな人物に視点が切り替わりながら物語は進む。
しかし前作に比べて、バランスのとれた好人物がいたり、エキセン
トリックな人々も歳をとって丸くなっていたりして、だいぶ読みや
すい。
物語は、『レッド・マーズ』のおよそ40年後の火星が舞台。前作の
クライマックスの大破局ののち、火星の地下社会は曖昧な立場のま
ま存在し続けている。その間にも地球の勢力による火星のテラフォー
ミングは進み、火星の地表の環境は激変、そして地下社会は、モラト
リアムの時を終わらせ、歴史の表舞台にふたたび登場することとな
る——
上巻は、現状の説明にほとんどが費やされている。火星の現状、変
貌しつつある火星のすばらしい景観の数々、実行されているさまざ
まなテラフォーミングとそのポリシーをめぐる対立、諸勢力の立場
と関係など、火星というひとつの惑星の大きさが実感できる、充実
したパートである。物語は終盤にいたってやっと動き出す。間髪を
入れずに下巻へと突入である。
紙の本
編集部コメント
2003/03/03 19:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東京創元社編集部 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『SFが読みたい!2003年版』ベストSF2002 第7位!
火星を支配する地球の企業体は、緑化がもたらす可能なかぎりの富を得ようとしていた。〈最初の百人〉の生き残りたちはレジスタンス活動に出るが。前作『レッド・マーズ』を凌ぐ迫力。ネネビュラ賞・英国SF協会賞・星雲賞受賞作。