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紙の本
スケベかどうかは読み手次第
2002/04/03 15:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
かつて日本の性はおおらかだったという。経験豊富な大人達が、一定の年齢に達した少年少女に行為の仕組みを教える。そんな風習があったという。主人公・相浦(仮名)少年が迷い込んだ山奥の「柤ヶ沢」は、現代でもそうした色を濃く残している村だった。
地方に根強く残る性器信仰などは、豊穣を願う農耕民族の証。ここもかつてはそういった村だったのだろう。現代でも続いている理由としては、閉鎖空間特有の娯楽の少なさも影響しているのかもしれない。だが少年は自らの状況理解に手一杯で、周囲の流れにようやく対応しているだけ。人生を左右しかねない変化に、少年の心は揺れ動く。
単なるスケベマンガにするか、それとも民俗学的な背景を想像するか。読み手が何処まで深読みするかで、物語の質は大きく変わってくる。