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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2002.1
- 出版社: 平凡社
- サイズ:20cm/574p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-582-45218-3
- 国内送料無料
紙の本
ナショナリズム論の名著50
グローバル化の時代に、新たに浮上しつつあるナショナリズムの問題とは何か? ナショナリズムについて鋭く切り込んだ50冊の本に解説と批評を加えながら、その本質を暴く。【「TR...
ナショナリズム論の名著50
紙の本 |
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- 税込価格:15,290円(139pt)
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商品説明
グローバル化の時代に、新たに浮上しつつあるナショナリズムの問題とは何か? ナショナリズムについて鋭く切り込んだ50冊の本に解説と批評を加えながら、その本質を暴く。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
J・G・フィヒテ『ドイツ国民に告ぐ』 | 佐藤卓己 著 | 12-23 |
---|---|---|
J・E・ルナン『国民とは何か』 | 西谷修 著 | 24-32 |
I・V・スターリン『マルクス主義と民族問題』 | 田中克彦 著 | 33-43 |
著者紹介
大沢 真幸
- 略歴
- 〈大沢〉1958年松本市生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士号取得。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科助教授。著書に「行為の代数学」「戦後の思想空間」など。
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著者/著名人のレビュー
グローバル化の進展...
ジュンク堂
グローバル化の進展とともに、ナショナリズムは過去の遺物になるかと思われたが、実際には、むしろ国際政治において新たな復興を見せている。ナショナリズムとは何か、という問いはますます重要なものになっているのだ。
しかし、「ナショナリズム学」といった学問は存在しない。なぜだろうか。それはあらゆる近代的な人文諸学がすべてナショナリズムを前提としたナショナルな枠組みを持っていたからである。ナショナリズムが対象化され、学問的な研究対象として論じられるようになったのは、二〇世紀に入ってからに過ぎない。
「ナショナリズム学」といった学問がいまだ存在しない以上、ナショナリズムについて考えるには、主として二〇世紀に書かれたナショナリズム論を丹念に読み解いていくしかないのだ。
こうした趣旨から、本書では、ナショナリズム論の代表的な名著五十冊を選び、ナショナリズムとは何かという問いへのさまざまな応答を紹介する。それは、ナショナリズムという、奇怪で魅惑的な意識と現象にアプローチする最も信頼できるガイドであるはずだ。
出版ダイジェスト:2005年3月
『今、この時代をどう読むか 身近なナショナリズム』
紙の本
この厚さでこの値段はお買い得。厚さを見てめげてはいけない。必携書です。
2003/04/16 15:14
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pipi姫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
各地で民族紛争が起きたり、アメリカ軍がアフガンやイラクまで出かけて爆弾を落とすような世の中、いったい、他国や他民族の命を平気で奪うような心性はどこから生まれるのだろうか? 戦争の原因はナショナリズムにあるのか?
ナショナリズムは古くて新しい「謎」だ。「国家」がいつからあるのかは定かでないが、国家についての議論は実はせいぜいこの100年ほどの間に行われているに過ぎない。ナショナリズムについて、その言説の歴史を学ぶなら、この一冊でじゅうぶんだろう。
とりあげられているのは、名著50冊だけではない。各論ごとに豊富な参考文献が挙げられているので、本書に掲載された本をすべて読破しようとすれば、一生かかるかもしれない。
もちろん、素人はそんなことをする必要はない。名著50冊だけでも全部読むのは時間的に困難だ。なら、精髄だけいただこうという向きは、この本をとにかく片っ端から読む。最初から順に読まなくてもいいけど、とにかく全部読む。すると、随分いろんなことが見えてくる。50冊の解説を書いた著者たちが、本書になみなみならぬ力を入れていることがわかるだろう。単なる図書紹介を超えて、論説と批判に踏み込んでいる。
事典がわりに座右において、いつでも手にとって少しずつ読むというのもいい。いたく興味をひかれた本は、実際に原典を手にとって読んでみたくなる。これは、本の泉へ読者をいざなう、格好の水先案内書だ。
紙の本
ナショナリズムをどう考えるか。この一冊で丸三年分の勉強ができる
2002/02/09 00:55
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:小林浩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ナショナリズムが学者たちの議論の俎上に頻繁にのせられるようになったのは、ここ百年ほどの話であり、特に80年代からの研究成果には見るべきものが多い、と編者は述べる。欧米や日本における代表的なナショナリズム研究および関連書を50点紹介し、それらが呈示する問題圏の射程とその有効性を批判的に検討する、というのが本書の趣旨である。日本の思想界を代表する注目の若手から中堅・重鎮まで、35人が執筆陣(豪華!)に加わっており、もちろんすべて書き下ろし。単なるブックガイドというレベルを遥かに超える、充実の大冊である。邦訳近刊や未訳の文献が丁寧に解説されているし、参考文献も多数挙げられているので、この一冊で丸三年分の勉強になる。フィヒテやルナンの古典から、スピヴァクや酒井直樹の最近作まで、変容するナショナリズムを横断する刺激に満ちた海図が、ここに開かれる。編者の大澤真幸氏による『ナショナリズムの由来』が講談社から近刊予定であり、こちらも参照されたい。
※本書で取り上げられる書目の一部→ルナンほか『国民とは何か』、スミス『ネイションとエスニシティ』、アンダーソン『想像の共同体』、フジタニ『天皇のページェント』、イ・ヨンスク『「国語」という思想』、吉野耕作『文化ナショナリズムの社会学』
人文・社会・ノンフィクションレジ前コーナー2月5日分より
(小林浩/人文書コーディネーター・「本」のメルマガ編集同人)