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  • 発行年月:2002.7
  • 出版社: 白泉社
  • サイズ:18cm/182p
  • ISBN:978-4-592-17598-8
コミック

紙の本

昔、朧なる男ありけり (花とゆめCOMICS)

著者 水野 十子 (著)

昔、朧なる男ありけり (花とゆめCOMICS)

税込 429 3pt

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みんなのレビュー4件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

鬼や妖に対する優しい目

2002/07/26 19:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アリオス - この投稿者のレビュー一覧を見る

「遙かなる時空の中で」で、すっかり水野さんの繊細で美麗な絵の虜になってしまった私ですが、このお話にも"いいもの読んだ〜"という満足感をたっぷりと味わわせて頂きました。
タイトルにもなっている朧中将の話が三編と、まだ新人の頃に描かれたという話が二編収録されています。

時は平安、朧中将は都でもその天然ボケっぷりが有名な、左大臣の息子。
どの話も、悲しくて切なくて、でもどこか優しくて、涙が流れてしまいました。人間以外のもの——鬼や妖に対する優しさが、静かに胸に広がる感じ。
中将はもちろん、悪友(名前等素性は一切不明の超美形。陰陽道が趣味で力もあるが、女グセが悪いらしい)がとても素敵。中将の養い子松雄君(未来の陰陽師らしい)もとっても可愛いです。彼が主役の第二話は一番泣いたかもしれません。

残り二編は全く別の話。
ひとつは戦国時代、ある人物が姫を現代に逃がし、自分の子孫である少年に守らせるという話。
数年前のものとあって、絵柄が少し違いましたが、淡い恋心がちょっぴり切ないお話でした。
そしてもうひとつは、シナリオ大賞作品を漫画化したもので、ストーリーは水野さんのものではないのですが、悲しくてボロボロ泣いてしまいました。
血の盟約を交わした妖と人間の50年に及ぶ絆の話。

とにかく泣いてしまった1冊ですが、読後感は爽快。朧中将の柔らかい微笑みが胸に残ってます。

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紙の本

あー、おもしろかった!

2002/08/06 01:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:3307 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 水野さんは未知の作家さん。
 きっかけは、アリオスさんの書評でした。
 結論から先に書きますと、書評タイトルの通り、「アタリ」でした(*^_^*)
 実際にやったことはありませんが、レストランに入って隣のテーブルを指差して、あれください、って言って、ホントに美味しい物が出てきたら、こんな気持ちになるのかもしれません。読んでよかった(ほくほく)。


 本書の世界は、光源氏や陰陽師とも重なりますが、「ユーモア」と「悲しみ」を上手く盛り込んで、きちんと水野さんの世界ができあがっています。
「朧少将(後に中将に出世)」の設定をはじめ、「姫」も「その子」も、いやそれ以前に、どこか抜けている「姫の父鬼」などなど、きちんと立ったキャラを配置した段階で、この作品の成功は約束されたようなものでしょう。

 まして、可愛らしいものはとことん可愛く、美しい物はどこまでも美しく、描ける水野さんのイラストがあるのですから。

「朧少将が鬼の娘を養う話」
「左大臣家に奇しの桜が咲く話」
「朧中将が帝より宴の招きを受ける話」

上記3タイトルが朧もので、この他短編が2本収録された、お得な一冊。

 ちなみに、上記3タイトルの内二つに、勝手に「ルビ」を振ってみました。
 「左大臣家に奇しの桜が咲く話」→「哀しみと救い」
 「朧中将が帝より宴の招きを受ける話」→「さらしモン(笑)」

未読の方は是非どうぞ、読んで損はありません(*^_^*)

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2007/07/23 00:47

投稿元:ブクログ

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2009/04/12 02:14

投稿元:ブクログ

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