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- カテゴリ:小学生
- 発行年月:2002.11
- 出版社: 理論社
- サイズ:21cm/85p
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-652-00901-1
紙の本
天使のかいかた (おはなしパレード)
著者 なかがわ ちひろ (作)
【日本絵本賞(第9回)】天使を拾って育てると、すてきなことがおきるはず-。さちはあるとき原っぱで天使を拾った。人よりちょっと違うものを飼うことになってしまったさちは、自分...
天使のかいかた (おはなしパレード)
紙の本 |
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- 税込価格:10,780円(98pt)
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商品説明
【日本絵本賞(第9回)】天使を拾って育てると、すてきなことがおきるはず-。さちはあるとき原っぱで天使を拾った。人よりちょっと違うものを飼うことになってしまったさちは、自分なりに天使の飼い方を工夫しますが、びっくりすることばかり…。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
なかがわ ちひろ
- 略歴
- 〈なかがわちひろ〉1958年生まれ。翻訳家として「ふしぎをのせたアリエル号」他多くの書を手がける一方、創作絵本「のはらひめ」「たこのななちゃん」「きょうりゅうのたまご」他を出版。埼玉県在住。
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紙の本
ステキな内容
2022/01/15 21:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Tiffany - この投稿者のレビュー一覧を見る
ファンタジーだけれど、気持ちの持ちようによってどんな風にでもポジティブに考えられるし、ポジティブな気持ちを持っていることによって自分の考え方や行動が明るく良い方向に向かうなと実感できました。小学1年生の女の子にお正月のプレゼントお年賀として贈りました。あたの良いしっかりした本好きな子供なのでとても喜んでくれました。この子のお母様もデザインが素敵だったのでテンション上がっておられて嬉しく思いました。
紙の本
6歳女の子に読んでの感想
2020/10/30 08:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:スニン - この投稿者のレビュー一覧を見る
今ペットが飼いたいブームですので単純に天使を飼うという事、天使のためにお人形の家みたいな部屋などの準備にもとても食いついてました。
きのこちゃんを巡っての道徳的なお話もさらっと親子でできたので良かったです。
紙の本
誰もがきっと天使をかっている。
2010/10/30 20:09
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る
なかがわちひろさんといえば、
「ちいさなあなたへ」や「きみがいま」の翻訳者
というイメージが強かった。
それだけ、私にとってその2作が印象的だったということなのだが。
本書を手にしたのは、
twitterの大人絵本会で、理論社の絵本というテーマで語ったときに、
書名を挙げてくださった方がいたからだ。
タイトルが印象的だった。
天使?
どうやってかうんだろう?
さちの友だちはそれぞれイヌだったりネコだったり、
いろいろな動物をかっているが、さちはなにもかっていなかった。
おかあさんに相談してみるが、
うちはマンションだし、へやがよごれるし、
せわがたいへんだし・・・などなど、
おそらくペットをかいたいと言ったら、
親に言われるであろうあらゆる理由で反対されてしまう。
そんなさちは、ある日のはらで天使をひろう。
おかあさんに、「うーんと、ちいさな天使ならかってもいい?」ときいたら、
あっさり「いいわよー」と言われ、さちは天使をかうことになった。
さちはいろんなことを天使にしてあげる。
お家を作ったり、服を作ったり。
そして、生き物をかっていれば大きなテーマになる食べ物とトイレ。
どちらもそれはいかにも「天使らしいもの」に思える。
天使の食べるものは、さちだけが作り出せるもの。
借り物ではダメなのだ。
でも、日々生きていれば、きっと誰でも生み出すことができるものだ。
天使が来たことで、さちの毎日はささやかな変化を見せる。
それはさちに芽生えた、
天使にいいところを見せたいなという気持ちや
ほんのちょっとの勇気によるもの。
そして、それだけじゃない不思議なことも起こったり。
そんな日々を送っていたさちのクラスに
転入生の森山きのこちゃんがやってくる。
さちはきのこちゃんと仲良くなりたいなぁと思っているが、
彼女はみんなにかこまれていて、なかなか話しかけるチャンスがない。
ところがほんのちょっとしたことで、
きのこちゃんはみんなの輪からはずれてしまう。
さちもみんなといっしょについきのこちゃんの悪口を言ってしまい・・・。
その日、さちは天使のごはんも忘れてしまうのだった。
さちが気づくと、天使はすっかり弱っていて・・・。
さちが天使をかっている以外は、
さちの日常はごくごく普通の小学生の女の子の毎日。
彼女の日々は、かつて学校や学校の友だちがすべてだった日々を思い起こさせる。
苦手なことをやらなければならなかったり、
お友達とうまくいかなかったりしたことが、
まるで世界のすべてのように重かった日々。
反面、そのときから得意なことは今でも生命線のように現在にまでつながっている。
毎日新しく経験することのひとつひとつが強く強く印象に残っていて、
忘れているようでも今に大きく影響していることに気づかされることもある。
おかあさんにも友だちにも見えない、さちにだけ見える、さちの天使。
きっと、ひとりひとりに自分だけの天使がいるのだと思う。
さちは天使をひろい、目に見える形で存在したけれど、
「私の天使」は目に見える形ではないかもしれない。
きっとひとりひとり、現れ方が異なるのだと思う。
友だちの中にいたり、本の中にいたりするかもしれない。
その天使は、友だちの言葉や行動となって、
また、本の中の言葉として語りかけてくれるだろう。
あるいは、自然や身の回りのものに宿っているかもしれない。
それは、言葉じゃ文字じゃないもので、
そこにあるということで、語りかけてくれるだろう。
ひとりひとりが自分だけの天使の存在に気づくことができれば、
誰も助けてくれない、ひとりぼっちだって思うときも、
本当はひとりじゃないんだと気づくことができる。
本書は、今までもひとりぼっちじゃなかったし、
今もこれからもひとりじゃないよって、
そっとささやいてくれた本だった。