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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2002.11
- 出版社: ロッキング・オン
- サイズ:19cm/372p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-86052-010-6
紙の本
渋松対談Z
創刊30周年を迎えた音楽誌『ロッキング・オン』の最長寿&人気ナンバーワン連載「渋松対談」がまたまた単行本に。渋谷陽一と松村雄策が、50歳を過ぎてもなお盛んなロック魂をぶつ...
渋松対談Z
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商品説明
創刊30周年を迎えた音楽誌『ロッキング・オン』の最長寿&人気ナンバーワン連載「渋松対談」がまたまた単行本に。渋谷陽一と松村雄策が、50歳を過ぎてもなお盛んなロック魂をぶつけあう。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
松村 雄策
- 略歴
- 〈松村〉1951年東京都生まれ。文筆家。著書に「苺畑の午前五時」など。
〈渋谷〉1951年東京都生まれ。音楽評論家、DJなどで活躍。
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紙の本
西原理恵子と山本直樹の四コママンガも面白い、いい歳したロックオジサンたちの与太話
2014/11/15 17:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
洋楽ロック雑誌の老舗『ロッキング・オン』に長期連載(?)されている松村雄策と渋谷陽一の対談集です(2014年の時点でこのような書き方をするのも変でしょうが、まあそれでもねえ)。
ちょうど『ロッキング・オン』が創刊されて20数年から30年になろうとする頃のものを集めてあるため、やたら自分達の年齢や雑誌が創刊されてから何年といったような物言いが出てきますが、それもまた時代を知るという点からは致し方ない所と言えるでしょう。
連載が開始された当初は二人のレコード(!)評やミュージシャンについてあれこれ述べられている真面目な対談でしたが、いつしか年長者の与太話になり、その方が面白いと言われてずっと続いているわけです。
なので、ここに収められている話が実際に雑誌に掲載された頃はすでに与太話の域に達していたわけで、雑誌誌面漫才というか、読む落語とでもいう感じです。
しかし、そんな中に時々日本の特にロック状況についての鋭い発言があるので、全部を笑い飛ばしているわけにはいきません。
ロックは初期衝動を肯定していくしかない音楽であるという観点からではエリック・クラぷトンはロックではなくなってしまったということや、60年代の日本では本当のビートルズ・ブームは来ていなかったということ、音楽状況を見るにはアーティストだけでなくユーザー側の変化も見ていかなければいけないということ、インターネットの普及でマス・メディアに踊らされない音楽が登場するチャンスが出てきたことなどが、急に語られています。
さらに、黒澤明など海外で評価されたアーティストが日本で正当に評価されないことや、ラディカリズムとは何であるかといった文化状況にまで触れられているところもあります。
とは言え、それは対談全体のスパイスのようなもので、時々評論家っぽく語られているからこそ目立つし、気にも留まるのでしょう。それを除けば、50を過ぎてもロックしている大人の与太話ですがね。