「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発行年月:2002.11
- 出版社: ロッキング・オン
- サイズ:19cm/273p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-86052-011-4
紙の本
定本渋松対談 復刻版
音楽誌『ロッキング・オン』の人気連載「渋松対談」の単行本シリーズ幻の第一作目であり、1986年に通信販売で刊行されたのみながら、音楽ファンの絶大な支持を得ていた「定本渋松...
定本渋松対談 復刻版
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
音楽誌『ロッキング・オン』の人気連載「渋松対談」の単行本シリーズ幻の第一作目であり、1986年に通信販売で刊行されたのみながら、音楽ファンの絶大な支持を得ていた「定本渋松対談」がここに復活!【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
渋谷 陽一
- 略歴
- 〈渋谷〉1951年東京都生まれ。音楽評論、DJなどで活躍。
〈松村〉1951年東京都生まれ。文筆家。著書に「苺畑の午前五時」など。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
日本のロックの黎明期(?)の面白対談集
2016/02/21 13:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
今や最もメジャーな洋楽雑誌であろう『ロッキン・オン』誌上で初期からずっと続いている、渋谷陽一と村松雄策の対談(?)集です。渋松対談としては極初期のもので、1970年代後半から1980年代前半のもの50本分が収められています。
1986年当初、通信販売で限定的に刊行されたものを、2002年になり復刻して一般書店でも販売したというものです。1986年というと、雑誌『ロッキン・オン』を毎月購読して隅から隅まで読んでいた時期でしたので、通信販売したのも何となく覚えていますが、その時にはどうして買わなかったのだろう?
ともかく、時代が時代なのが読んでいくとよくわかります。取上げられているミュージシャンも、
ジェフ・ベック(!)
エリック・クラプトン(3回登場)
グランドファンク
クィーン
リッチー・ブラックモア・レインボー(3回登場)
ディープ・パープル(!)
チープ・トリック(5回登場)
ボブ・ウェルチ(2回登場)
ローリング・ストーンズ(3回登場)
キッス
ELP
ロイ・ブキャナン
ジャパン
アリス・クーパー
ポール・マッカートニー(3回登場)
ジム・モリソン(2回登場)
コージー・パウエル
ストラングラーズ
ポリス
ジミー・ペイジ
ジョン・レノン
リック・ニールセン
フー
マーク・ボラン
などという、今から見ると歴史の彼方のような人たちばかりで、今の人たちにわかるのはストーンズやクラプトン、ポールが現役で、他にバンドを辞めてしまって活動をしている人たちが何人かと亡くなった人もいるなんていう状況です。
渋谷陽一は『ロッキン・オン』を創刊した人であり、日本のロック・ジャーナリズムの立役者の一人ですし、村松雄策は後に作家にもなりましたが、同じく『ロッキン・オン』創刊当時の執筆者であり、ミュージシャンであるという、そんな二人が語る話は30年以上経過しても色褪せることなく、個々のミュージシャンの評価や日本のロック事情を的確に説明しています。特に最初期の頃のものは、やたら生真面目風で、それがかえって今では面白く読めてしまいます。
が、後半はだんだんと、いわゆる渋松対談の様相を呈してきているのが面白く読めました。
音楽を楽しむ状況そのものが、1970年代からみてもずいぶん変わってしまった現在では理解しにくい話も多々ありますが、この二人は日本のロックを語らせて信頼に足る人たちだと思いますし、この復刻版もそうした歴史の証拠のような気がしてなりません。
2014年11月9日記