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紙の本
地下王宮と文字、二つの迷宮を舞台にした李高と十牛の新たなる冒険
2003/07/01 05:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Okawa@風の十二方位 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「あの李高と十牛が帰ってきました。今回の謎は僧院の書庫係の死、しかもこの世の恐怖を全て詰め込んだような死に顔をさらして。そしてその手には、謎を秘めた司馬遷の書の断片が握られていた。次々と起こる不気味な予兆に、囁かれる伝説の非道の暴君、笑君復活の噂。残虐の限りを尽くした笑君が残したといわれる地下王宮を舞台に、李高と十牛の冒険が始まる!」
「鳥姫伝」ではファンタジックな美しさを秘めた異世界中国を描き出したヒューガード。今回の李高と十牛の活躍は、巨大な地下墓所でのホラーアクションです。もちろん、虚実が入り組む民話や神話のガジェットも満載。二人は地下の迷宮だけでなく、様々な伝承に彩られた文字の迷宮もさまよっていきます。その辺は解説にあるように、ちょっと「薔薇の名前」を連想させますね。どっちかというとショーンコネリー演じる映画版のイメージですが。そう言えば助手である十牛君の悲恋のストーリーが織り込まれてるところなんかも似ているような。
幾つもの謎が提示され、本当にこれはまとまるのかと心配させるほどの展開と、それがジグソーパズルのようにぴたっと嵌まるラストシーンも健在です。大人のユーモアファンタシーを楽しまれたい方にはお勧めの一冊。
紙の本
痛快無比の中国ファンタジー
2003/03/12 19:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:露地温 - この投稿者のレビュー一覧を見る
バリー・ヒューガートによる中国幻想ファンタジーの第2作目。第1作『鳥姫伝』で活躍した李高(リーカオ)老師と弟子の十牛が再び活躍する。十牛は『鳥姫伝』では依頼人の立場だったが、『霊玉伝』では弟子となっていて、この物語を書き留めている。いわゆるワトソン役である。話自体は独立してるので、『霊玉伝』から読んでも一向に問題はないが、どうせなら『鳥姫伝』から読むことをお勧めする。
さて、どんな話かというと説明が難しい。あらすじを書こうとしても、話が入り組み過ぎていてあらすじにならないのである。もちろんあらすじを全部書いてしまうような無粋なことをするつもりはないのだが、話の発端だけ書いてもそのあとの話は全く想像がつかないので、紹介にはならないのではないかと思う。ちなみに、文庫裏表紙の紹介文はどうなっているのか見てみる。
「(前略)彼らのもとに哀国にある寺の管長が血相を変えて駆け込んできた。750年前に死んだはずの悪名高き暴君、笑君が復活して仲間の法師をありえない手口で惨殺したというのだが?! この怪事件の真相を探るため、笑君の墓へと向かった十牛たちは、そこである不思議な“玉”の存在にたどりつく(後略)」
まさにその通りの発端なのだが、この発端自体がそんな単純じゃない。いくつものエピソードの積み重ねが相互に絡み合いながら語られるのだ。李高老師の家での大騒ぎの宴会、そこで起こるちょっとした事故というか殺人。死人は大金と麻薬のテングタケを隠し持っていた。続いて安酒場でシビレタケによる刃傷沙汰のエピソード。その酒場で、文庫の紹介文にもあった、寺の管長が事件の依頼をしてくるのだが、それには司馬遷の手稿の贋作が絡んでいる。冒頭の数十ページですでにこの混乱具合だ。こういう風に、小さな事件が相互に絡み合って、話が進んでいるのか脱線しているのかよくわからないまま話は続いていく。
しかし一旦物語が動き出すと、ノンストップの痛快ストーリー。笑君復活の謎がゴールであることを忘れてひたすら突き進むことになる。事件を解決するために行った先々で別の事件が巻き起こり、その場の危機を乗り越えて、冒険冒険の連続だからだ。そうした大活劇のあとにくる結末では、不思議なことに、一見無関係に思えたいろんな話が繋がってしまうのだからものすごい。これはもう紹介文とか書いても面白さは伝わらないだろう。とにかく、痛快無比の冒険と伝説の融合した中国ファンタジーを堪能できるので騙されたとも思って読むべし。
紙の本
希代の悪女(美形)出没。
2015/12/31 18:45
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作でも名だたる悪女が数名出てきましたが、今作の悪女はスケールが違う。
何千何万という転生輪廻を繰り返してもまだ懲りず、さらに美形度もピカイチ。
神々の間にすら問題の種を振りまきまくった悪女の恋の行方は……?