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- カテゴリ:中学生 高校生
- 発売日:2003/02/26
- 出版社: ほるぷ出版
- サイズ:19cm/314p
- 利用対象:中学生 高校生
- ISBN:4-593-53383-X
紙の本
黄金の騎士フィン・マックール (ケルト神話)
著者 ローズマリー・サトクリフ (作),金原 瑞人 (訳),久慈 美貴 (訳)
むかし、アイルランドはエリンと呼ばれ、5つの王国にわかれていた。ケルトの神話の代表的な英雄物語として古くから語りつがれてきた、人間と妖精がいりまじって紡ぎあげられた英雄フ...
黄金の騎士フィン・マックール (ケルト神話)
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商品説明
むかし、アイルランドはエリンと呼ばれ、5つの王国にわかれていた。ケルトの神話の代表的な英雄物語として古くから語りつがれてきた、人間と妖精がいりまじって紡ぎあげられた英雄フィンの冒険物語。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ローズマリー・サトクリフ
- 略歴
- 〈ローズマリー・サトクリフ〉1920〜92年。イギリスの児童文学者、小説家。59年「ともしびをかかげて」でカーネギー賞を受賞。作品に「ケルトとローマの息子」など。
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紙の本
どこかなつかしい感じのするケルトの神話
2003/03/16 14:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Yan - この投稿者のレビュー一覧を見る
ケルト神話というと
魔法使いや妖精が多く出てきて人の信念が理想的で近寄りがたいものだと、ずっと思っていた。はじめに読んだのがイェイツの妖精物語だったからだろうか
サトクリフのケルト神話は竪琴ひきが語るように詩のようにきれいだ。
クールの息子フィンが死んだ父の座であった騎士団の長を取り戻し、騎士団をもりたてて比類のない英雄になり、老いの中で権威を失墜して死んでいくという筋書。
どこかで聞いたことのあるような怪物退治、読んだことのあるような戦いのシーンが出てきて不思議に思った。
それはグリム童話やチベットのものいう鳥、アラビアンナイトなどに影響を与えているような気がしてならない。中でもおもしろかったのは、フィンが犬を怪物から手に入れる場面。コナンという名の大食漢。コナンはケルト人の名前だったか
ホームズの作者、某アニメの主人公…
ディアミッドが死す場面は、呪いから逃れられない運命と言うものを信じているケルトの性を思い知らされた。
フィンの孫オスカがディアミッドをかばって、ケルトの誓いを立てるところがまた感動的だった。命をかけて信念を通すケルトの人々は、再生を信じているからこそ勇敢に戦える。そういう信念を今は魔法と言うようになってしまったらしい。
ハリーポッターで読んだことのある黒魔術がフィンにかけられて彼が命を落としそうになったとき、渡し場で必死に敵と戦った
彼の息子たちに拍手を送りたい。
そしてフィンの老醜は見なかったことにしておきたい。
Yanの花畑