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商品説明
さようなら、退屈な会計書。あなたの頭を悩ませる専門用語はいっさいなし。「NTTドコモの利益はどこに消えた?」などおなじみのニュースをもとに語り口調でやさしく解説。99年刊「経営がみえる会計」の実践編。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
田中 靖浩
- 略歴
- 〈田中靖浩〉1963年三重県生まれ。早稲田大学商学部卒業。中央クーパース・アンド・ライブランド国際税務事務所勤務を経て独立。現在、田中公認会計士事務所所長。著書に「経営がみえる会計」など。
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紙の本
「よくわかる」会計本にウンザリしている人に
2005/05/22 16:31
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:新井宏征 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっと前の英語学習ブームのように、少し前から「会計ブーム」とも言うべき状況になっています。書店の会計コーナーに行けばもちろん、会計コーナーまで行かなくてもビジネス書のコーナーに行くと、そこには会計関連の本がたくさん並んでいます。その多くが楽々決算書を読めるという類のもの。
自分も何冊かその類の本は読みました。確かにわかりやすいのですが、なんとなく使える気がしない。本に載っている架空の財務諸表を読むことは実際のものは読めない。あるいは、本に載っているのは実際の財務諸表で、それを読むことはできた。実際の財務諸表を見てもなんとなくわかる。でも、これをどう使うの?と立ちつくしてしまう。こういう感想を持った人も多いのではないでしょうか?
この田中氏の『実学入門 不景気に効く会計』を手に取った時も、「ああ、また、この手の本か」と思っていたのですが、Amazonの評判も良いですし、たまたま某有名会計系専門学校の社員の方に、この田中先生の良い評判を聞いたので買ってみました。
なるほど、これは良いです。
言うまでもなく、会計とは財務諸表上の数字の世界ではなく、実際の企業の経営の実態を表したものです。初心者には同じように見える数字の羅列でも、そこには企業の実態があり、そこから経営状況の移り変わりを読み取ることができます。
それをわかりやすく示してくれているのがこの本です。2003年の本なので、例が若干古いと感じる部分もあるかもしれません。例として挙げられている企業は日産、ダイエー、ソニー、日立、イトーヨーカ堂、NTTドコモなどです。「今や…」という企業もありますが、かえってこの本の解説を読んでから今を振り返ると、納得してしまう部分も大きいかも知れません。
単に会計のルールを示すだけではなく、実際の企業の財務諸表を取り上げ、なんでこういう数字になっているのかを経営の視点から読み解いていくスタイルは、とてもわかりやすいです。解説で使われているたとえ話も絶妙で、大きく頷きながら読み進めていってしまう本です。
会計の勉強をしようと思いつつ、なんとなく取っつきにくいと思っている人。今まで何冊か入門書を読んでみたけど、なんだかしっくり来ない人。ぜひ読んでみてはいかがでしょうか?
紙の本
新入社員になりすまして
2003/04/06 19:14
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日経先生。在学中は大変お世話になり、ありがとうございました。無事入社式も終え、希望の経理課に配属が決まりました。先生が最後の授業で「社会は厳しいぞ」とおっしゃいましたが、現実は先生のお話以上に厳しいようです。会社の先輩たちも決算集計の時期にはいるからなのか、どこか表情が暗く、冴えません。先日も会社の部長さんと飲みに行ったのですが「大変な時に来たよなぁ」と変な励まされ方をしました。その部長さんは家のローンとかお子さんの教育費とかで大変らしいと、後で先輩の人から聞きました。一番大変なのはその部長さんなのかもしれません。
卒業間近に先生が薦めてくれた、田中靖浩さんの「不景気に効く会計(クスリ)」を先日の日曜日にやっと読み終えました。社会人になると、なかなか本を読む時間もなくて。先生が薦めてくれただけあった、とてもわかりやすい、いい本でした。キャッシュフローの話にしても、ダイエーとヨーカ堂とイオンの流通大手の三社比較をしながらの説明のように、具体的な企業や経済記事を織りまぜた内容は、僕のような社会人一年生には興味深く、なんだか会社の抱えている問題がすごく理解できたように思えます。
それ以上によかったのは、著者の田中さんの姿勢です。この本のプロローグで田中さんは「そろそろ受け身をやめて、自分らしく、元気に生きていきましょう」というメッセージを送りたいと書いていますが、そのメッセージがガンガン伝わってくるのです。今の企業の多くは、目の前にいるお客さまや従業員よりも目に見えない株主さんを大切にしていますよね。先生が授業しながら、教えている生徒より保護者や学校関係者に気を使うようなものです。そんな先生もいるかもしれませんが。いい言葉がこの本の中にありました。先生も授業の参考になるかもしれません。「株価を上げるという目的のためにやらねばならないことは、リストラでみかけの業績をよくすることではありません。従業員と共にグッド・マネジメントの体制をつくりあげることです」(217頁)
なんかこの本で勇気をもらったような気がします。ちょっと憂鬱かげんの部長さんに読むのを薦めてみようかなと思っています。僕があと二十年会社にいて、新入社員が入ってきたら「君たちはいい時代にきたなぁ」と言えるよう、頑張りたいと思います。二十年後の後輩たちに「『会計を学ぶ』んじゃダメで『会計で学ぶ』姿勢が大切」(227頁)と、田中さんのこの本からこっそり拝借して、先輩づらしてみようかな。
それでは、先生。お元気で。
紙の本
出版社コメント
2003/02/25 17:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日本経済新聞社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
V字回復のカラクリは? トヨタやソニーはなぜ強い?
企業をめぐるニュースのウラを、会計を通して見てみよう。本書は会計で企業の強みと弱みをつかむための入門書。意外と知らない会計の「使い方」を伝授します。
■著者紹介
田中 靖浩(たなか・やすひろ)
1963年生まれ。三重県出身。1986年、早稲田大学商学部卒業。1990年、公認会計士試験合格。中央クーパース・アンド・ライブランド国際税務事務所を経て独立開業。
現在、田中公認会計士事務所所長。
グッド・マネジメントを目指す経営コンサルティングのほか、海外進出ベンチャー企業支援やIRコンサルティングなど、新規分野へ意欲的に取り組む。企業事例や経営ニュースを数多く採り入れた会計セミナーはいずれも大人気で、最近ではe-ラーニングを通じた会計研修も展開する。執筆活動でも活躍中。日本公認会計士協会東京会、経営委員会委員長(平成12・13年度)、中小企業総合事業団、中小企業動向等調査、検討会委員(平成13年度)などを歴任。
■目次
LECTURE −1 何かがおかしい
LECTURE 0 200X年の再出発
LECTURE 1 白鳥の湖
LECTURE 2 ヨーロッパの仲間はずれ
LECTURE 3 国債ってヤバいかも?
LECTURE 4 イソップの教えに背くニッポンの会社
LECTURE 5 大恐慌から70年の長い旅路
LECTURE 6 叔母がヨーカ堂へ行く理由
LECTURE 7 キャッシュフローの光と陰
LECTURE 8 「正気に戻って自己を取り戻せ」