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紙の本
フランスのモラリスト文学の礎となった哲学者モンテーニュの随筆集です!
2020/07/16 09:07
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、フランスのボルドー近郊モンテーニュの商業市民系の貴族出身で、法院での評定官、ボルドー市長を歴任した哲学者モンテーニュの随筆です。実は、この著作はフランス・モラリスト文学の礎となった作品と言われています。同書には、モンテーニュ自身の貧弱な記憶力や、本当に感情的にはならずに問題を解決し争いを仲裁する能力や、後世にまで残る名声を欲しがる人間への嫌悪感や、死に備え世俗から離れようとする試みのことなどを書いています。また、当時のカトリックとプロテスタントの間の暴力的で野蛮な紛争を嫌悪し、悲観主義と懐疑主義が垣間見られます。総じて、モンテーニュはユマニスムの強力な支持者であり、神を信じ、カトリック教会を受け入れていたのですが、神の摂理がどのような意味で個々の歴史上の出来事に影響していたかを述べることは拒否していたようです。中公クラシックスは3巻シリーズで刊行されており、同書はその最終巻にあたります。同書の内容構成は、「社会の組みたて」、「他者とかかわる」、「ひろがる時空」となっています。