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紙の本
英文を読む醍醐味が味わえる
2016/05/04 17:33
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:暴れ熊 - この投稿者のレビュー一覧を見る
やや骨のある英文を題材に、正しく解釈する方法が説かれている。原仙作の英標とか伊藤和夫の英文解釈教室とかで英文解釈をやった受験生のころを懐かしく思い出した。英文を正しく読む醍醐味を味わうことができる本。巻末には大学教養課程程度の長文が載せられている。この本を読破した後には、もっともっと英文を読みたい気持ちになっている事と思う。
紙の本
「ちゃんと読む」ことから逃げない
2007/02/12 02:51
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tsumei - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学の英語の授業というと、まあたいていは退屈なもので、「あんなだから日本人は英語ができないんだ」という言い訳に使われているのが関の山です。しかし考えてみれば、まともに読めなければ聞き取れない、聞き取れなければしゃべれないわけで、逃げてないでちゃんと読む力をつけましょうという主旨の本です。
第1章は日本人と英語について、あるいは現在の英語教育についての筆者の考え方。簡単に言うと、日本人は会話力が弱いとかいうけど、読むほうだってアバウトでろくに読めてないじゃないか、というような話です。第2章は、じゃあ読む力をつけるにはどうすればいいかということで、筆者は比較的やさしいものを多読することを薦めてます。
本書のキモというべきは次の第3章、第4章で、英文を読む際のヒントが、具体的な例とともに豊富に解説されています。言っていることは、自動詞と他動詞をちゃんと区別しろとかとか、文脈から判断しろとか、いわば当たり前のことなのですが、特に「文法なんていい加減でいい、とにかく慣れろ」などという言葉の甘い誘惑に毒されたいい加減な学習者にはそれがなかなかできない。本書では、実際に出版されている本の誤訳を指摘しつつ、正確に読むということがいかに大事かを説きます。このあたりは、その人のレベルにもよりますが、英語をまじめに読みたい人にはかなり有益なのではないかと思います。
全体の5分の2を占める第5章は、長文を4つ解説付きで。コンラート・ローレンツとかル=グインとか、選ばれている文章は確かに面白いんですが、肝心の注は、大学の英語のリーダーのような、イディオムの訳を中心としたもので、第3、4章のように、もう少し踏み込んだ解説を付けてくれればさらに良かったと思います。