「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
下巻では、個々人が持っている感情と社会の関係について考察していきます。
2009/06/15 21:35
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻では、個々人が抱く同感の仕組みの解明から、その集合が社会規範へとなっていく過程について書かれていました。
下巻では、個々人が持っている感情と社会の関係について考察していきます。
下巻の前半で取り上げられているのは、是認と否認の感情について。
これらの感情が社会によってどのような影響を受けるのかがポイントです。
これら感情が道徳と結びついたとき、「幸せ」がいかなるものであるかを考えさせられる内容となっています。
本書には様々な具体的な場面と、その登場人物の感情の動きを説明する文章が出てきます。
その部分を読んでいると、ある場面における自分の感情の動きや他人の感情の動きを考えてしまいます。
自分の情念の動きが客観的にとらえられるという機会は、なかなかないもの。
文章自体は難解で、まわりくどい表現も多いため、読み進めるのは大変ですが、「考え」ながら読むには良い本です。
まさにこれが哲学書のだいご味だといえます。
龍.
http://ameblo.jp/12484/