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収録作品一覧
空海の生涯・思想と『三教指帰』 | 松長有慶 著 | |
---|---|---|
三教指帰 | 1-326 | |
文鏡秘府論序 | 327-348 |
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紙の本
空海によって著された我が国最初の比較思想論です!
2020/07/13 11:01
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、平安時代初期の僧で、「弘法大師」として知られる真言宗の開祖である空海の書です。同書は、空海による宗教的寓意小説に仮託した出家宣言の書と言われ、流麗な四六駢儷体で書かれています。蛭牙公子、兎角公、亀毛先生、虚亡隠士、仮名乞児の五名による対話討論形式で叙述され、戯曲のような構成となっているのが特徴です。亀毛先生は儒教を支持しているのですが、虚亡隠士の支持する道教によって批判されます。最後に、その道教の教えも、仮名乞児が支持する仏教によって論破され、仏教の教えが儒教・道教・仏教の三教の中で最善であることが示されています。弁証法的な手法によって、仏教が論理的に称揚されている内容です。日本における最初の比較思想論であり、思想の主体的実存的な選択を展開した著作として有名です。