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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.7 2件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2003.6
  • 出版社: 小学館
  • レーベル: 小学館文庫
  • サイズ:16cm/380p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-09-191487-X
文庫

紙の本

花音 3 (小学館文庫)

著者 さいとう ちほ (著)

花音 3 (小学館文庫)

税込 660 6pt

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紙の本
セット商品

花音(小学館文庫) 3巻セット

  • 税込価格:1,98018pt

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みんなのレビュー2件

みんなの評価3.7

評価内訳

  • 星 5 (0件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

さいとうちほ作品の中では一番好き

2003/05/19 20:42

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:関 智子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品の縦糸は3つあり、1つは主人公である天才バイオリニスト花音のバイオリニストとしての成長、父親探し、恋愛のゆくえです。
 特に父親探しについては、その過程で父親候補のガードをしていたマフィアに拉致されてしまったり、水野英子先生の「ブロードウェイの星」と通じる超古典的な少女漫画の要素もありながら、3巻の展開はそれを突き抜け、少女漫画の歴史の中になかった新たな領域を切り開く結果になっています。
 実は誰が父親であるか、私は1巻の「1度聴いたら忘れない」という花音のせりふで予想がついてしまった(少しネタバレ)のですが、こういう結末にするとは思っていませんでした。
 一方、作品のスケールが大きく、キャラクターがとてもよく描けているといった点と並び、恋愛はさいとう作品の重要な要素で魅力ではありますが、「花冠のマドンナ」「ワルツは白いドレスで」のように、あらゆる価値観に恋愛が優先する恋愛至上主義のところ、展開や結末が主人公の恋愛成就をすべて肯定していてものすごく甘い点、が欠点ともいえました。
 特に「花冠のマドンナ」では女性教皇という立場に対する主人公の禁欲性や責任感があまりに希薄な部分(教皇という立場を恋人の政治的立場を好転させることに利用させることしか考えていないとか、教皇という立場のままベッドインしてしまうとか)や、にもかかわらず、政治的な達成も失敗したまま主人公の行方が曖昧に終わってしまう部分は大いに不満です。
しかしこの「花音」は違いました。
 これ以上のものはないという甘美な恋愛関係を描いてしまいながら、その恋愛をあえて放棄し、別に進むべき到達点(幸福)があることを示しています。
「結ばれないのも人生」というのも今回の境地がきちんと追求できれば、今後のさいとうちほ作品にも深みが期待できるのではないかと思いました。

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紙の本

真摯であるからこそ

2024/02/10 17:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る

あの人が花音の実父だとはなんとなくわかっていたけど。
正直あんまりスキャンダラスな展開にはしないで欲しかった。
みんなが音楽に対して真摯な所に救われたが、その分スキャンダラス要素が雑音になってしまった気がする。

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