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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2003.6
- 出版社: 中央公論新社
- サイズ:19cm/229p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-12-003394-5
紙の本
日本美術応援団オトナの社会科見学
二万五千円でスーツを新調。国会議事堂に足を踏み入れ売店で購入した議員バッジをつけると、あら不思議。気分はすっかり国会議員…。美術を見る目で社会を見学してみれば東大も、国立...
日本美術応援団オトナの社会科見学
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商品説明
二万五千円でスーツを新調。国会議事堂に足を踏み入れ売店で購入した議員バッジをつけると、あら不思議。気分はすっかり国会議員…。美術を見る目で社会を見学してみれば東大も、国立博物館も美味しい! 『婦人公論』等掲載。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
赤瀬川 原平
- 略歴
- 〈赤瀬川〉1937年神奈川県生まれ。前衛芸術青年を経て芥川賞作家。路上観察学会長老。著書に「老人力」等。
〈山下〉1958年広島県生まれ。明治学院大学教授。著書に「岡本太郎宣言」等。
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紙の本
国会よりも議事堂が面白い
2003/08/04 13:13
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投稿者:成瀬 洋一郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本各地のあまり一般には知られていない美術品・芸術作品の数々を、前衛芸術から路上観察までお任せの赤瀬川原平氏と、美術史を専門とする山下裕二氏の2人が見て歩き対談するというシリーズの最新刊。今回は、建築物をテーマに「社会見学」という体裁を取っている。
なにげなく見過ごしている建物、知られていない美術館にも面白い物、素晴らしいものは幾らでもあるんですね。美術館や寺社仏閣も訪問しており、その収蔵品への賞賛や建物自体への評価などもされており、ちょっとした美術館ガイドにもなっているのですけれど、やっぱりなんといっても国会議事堂が面白い。今まで国会議事堂には「国会が開催される場」としての記号的なイメージしか無かったのですよ。正直なところ。
確かに中学生時代に修学旅行で行ったことがあるはずなのだけれど、暗い廊下の絨毯の上を歩いたという記憶しかなく、あとでアルバムの写真を見て「行ったみたいだなあ」とつぶやく程度。でも、こうして紹介される議事堂は、建物自体に魅力に満ちあふれていて、面白い。なんでちゃんと見ておかなかったのかと、今更ながらに後悔しちゃってます。
歴史的な経緯からくる衆議院と参議院の構造や内装の差、あるいは管理体制の違いというのは、今、こうした視点から指摘されて初めて理解し面白いと思えるようになったし、中の床屋や食堂の光景を読むと途端に無機質な近代建築物の1つでしかなかった議事堂に親しみがわいてきます。
他の題材も面白かったけれど、ここは「美術とか芸術」とかとはまったく無縁そうな建物施設の中から、美術・芸術を見つけ出すエピソードがもっと読みたかったですね。