サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2 7件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2003.6
  • 出版社: 集英社
  • サイズ:20cm/222p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-08-773391-2

紙の本

灼熱

著者 シャーンドル・マーライ (著),平野 卿子 (訳)

世紀末のハプスブルク帝国での男の友情と、ひとりの女性をめぐる衝撃の愛の結末。親友と妻の仲を知ったあの日から41年を経て会う男ふたり。至高の愛を描いた幻のベストセラー。アン...

もっと見る

灼熱

税込 1,980 18pt

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明

世紀末のハプスブルク帝国での男の友情と、ひとりの女性をめぐる衝撃の愛の結末。親友と妻の仲を知ったあの日から41年を経て会う男ふたり。至高の愛を描いた幻のベストセラー。アンソニー・ホプキンス主演で映画化予定。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

シャーンドル・マーライ

略歴
〈マーライ〉1900〜89年。コショ(現スロバキアのコシツェ)生まれ。フランクフルト大学などで学ぶ。ハンガリーを代表する作家となるが48年に亡命。サンディエゴで自殺。

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー7件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (3件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

共産主義下で発禁処分となったハンガリーのブルジョワ作家、1942年の作。真実を問い正すため41年の灼熱に耐えた老貴族の独白をA・ホプキンスが演ずるらしい。

2003/08/17 19:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 民主主義、共産主義が実権を握っていく歴史の流れのなかで、パトロンとして文化を支えてきた「貴族」と言われる人たちが、その文化をはじめとする様々なものから引き剥がされていった。お陰様で自分のような輩でもあらゆる文化の恵みを享受できるようになったわけだが、「没落」という言葉には何ともやるせない切ない響きがある。「滅び」はある程度の年月を生き永らえた人間なら誰でも感じなくてはならない残酷な体験であり、没落は滅びの典型的で象徴的な一例だからだ。
 老貴族が数十年の時代を懐古する。しかも映画化——というと、シチリア貴族だったランペドゥーサが死の前年に書き綴った『山猫』が思い浮かぶ。昔ヴィスコンティの映像に圧倒された記憶から、版が途切れた邦訳を古書として手に入れて読んだのは割に最近のことだ。世の中にあれほど見事な小説もそうないだろう。生涯何度か再読したいと思う大切な1冊である。

『山猫』は19世紀半ば、イタリア統一戦争を舞台としており、老貴族の目を通して見た「階級」という社会を骨太に描いている。激変する社会のなかで、どのような決断をすれば尊厳をもって姿を消していけるのか。シチリアという土地、貴族という社会階級に留まって生を全うしようとする主人公に胸衝かれる。
『灼熱』は19世紀半ば過ぎに生まれた主人公ヘンリクが、10代の最初から始まったウィーンでの士官学校生活、そして将校としての士官生活ののち戦地へ赴きながらも故郷のハンガリーの森を本拠地とし、やはり一つところに留まった話である。だが、彼個人の魂の闘争、つまり灼熱の根源は、階級や社会との葛藤にはない。言ってみれば階級や社会を越えたところにあるあらゆる人間に普遍的なものである。

 主人公のヘンリクが深い愛情を寄せた人間は何人かいる。この小説では、そのなかの3人が自分とは異なる特別な人種として描かれていく。ひとりは遠くフランスから輿入れした母親。鄙びた土地になかなか馴染めなかった彼女は身の回りに故国を偲ぶよすがを整える。次に挙げるコンラードはこの物語のなかのキーパーソン。士官学校時代からのヘンリクの無二の親友でありながらも、後半生は逐電してマレー半島に去った。残るひとりはヘンリクの妻クリスティーナ。彼女はコンラードの知己で、彼と同じ平民階級の出身であった。
 三者は、音楽というものの持つ魔性によって相呼ぶ魂の持ち主なのである。
 
 ずっとヨーロッパに戻らなかったコンラードがヘンリクの森の館を訪れることから、小説は書き起こされる。コンラードが晩餐に訪ね、彼の出奔の真実をヘンリクが問うため、自分にとっての41年を独白する一晩だけが物語のなかで実際に流れる時間なのである。
 ランペドゥーサは有終の美のため『山猫』を書き残したが、1900年生れのマーライが『灼熱』を書き上げたのは人生の半ばである。だが、ここには老いることで変わってくる真実の意味や重みが燃え盛る焔のごとくに描かれている。矜持と虚栄心に支えられた老貴族の独善は、読者を唖然とさせ放置する結末にまで力が及んでいる。人がおのれの人生を昂揚のもとに語り正当化していく凄まじさを、当代の名優にして快優アンソニー・ホプキンスがどう演じてみせてくれるのか。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2008/03/03 06:45

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/05/23 00:03

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2017/07/08 10:37

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2019/12/29 15:12

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2021/12/01 11:50

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/06/01 18:21

投稿元:ブクログ

レビューを見る

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。