- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2014/04/12
- 出版社: 早川書房
- レーベル: ハヤカワSF・ミステリebookセレクション
- ISBN:978-4-15-011453-4
消えた少年たち(上)
著者 オースン・スコット・カード (著) , 小尾芙佐 (訳)
〔ローカス賞受賞〕フレッチャー一家は、ストゥベンという町に引っ越した。だが、七歳の長男は沈みがちになり、弟や妹の相手もせず空想の友だちとばかり遊ぶようになった。しかも、フ...
消えた少年たち(上)
商品説明
〔ローカス賞受賞〕フレッチャー一家は、ストゥベンという町に引っ越した。だが、七歳の長男は沈みがちになり、弟や妹の相手もせず空想の友だちとばかり遊ぶようになった。しかも、フレッチャー家では奇怪な出来事が次々に起こりはじめる……アメリカ南東部の小さな町を舞台に、家族の愛と親子の絆を描く感動作
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
たしかに「忘れられない傑作」だけど…
2003/08/25 10:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MIZU - この投稿者のレビュー一覧を見る
たしかに「忘れられない傑作」かもしれません。でも、私には、「90年代ベスト1」の小説とは思えませんでした。
まず、一見して家族小説でありながら、そうではないということ。解説の北上次郎さんの言葉通り、99%は家族小説でありながら、残り1%がそうではない。この作りは、ある意味で読者の期待を根底からくつがえすものとなっていて、それが人によっては高い評価の理由なのかもしませんが、私にはバランスを崩しているように感じました。
そして、この「残り1%」です。私には、とても納得のゆかない、受け入れられないものでした。この長い小説、全体の9割以上にもなる、家族の努力、家族のきずな、すべてがかすんでしまうのです。それが現実なのだということかもしれませんが、ある意味で作者の悪意のようなものを感じたといったら、言い過ぎでしょうか。もしかすると、何か宗教的なものがあって、はじめて受け入れ可能なものかもしれません。