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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2003.8
  • 出版社: 岩波書店
  • サイズ:20cm/188p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-00-022266-X

紙の本

エクソフォニー 母語の外へ出る旅

著者 多和田 葉子 (著)

母語の響きから外に出てみると、どんな音楽が聞こえはじめるのか。母語の外に出ることにより、言語表現の可能性と不可能性という問題に迫る。『テレビドイツ語会話』掲載を改題、加筆...

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エクソフォニー 母語の外へ出る旅

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商品説明

母語の響きから外に出てみると、どんな音楽が聞こえはじめるのか。母語の外に出ることにより、言語表現の可能性と不可能性という問題に迫る。『テレビドイツ語会話』掲載を改題、加筆・修正し、書き下ろしを加えて単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

多和田 葉子

略歴
〈多和田葉子〉1960年東京生まれ。チューリッヒ大学博士課程修了。文学博士。「犬婿入り」で第108回芥川賞、「ヒナギクのお茶の場合」で泉鏡花賞を受賞。

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評価内訳

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紙の本

外国語で言葉遊び。ルールは何でもあり。

2003/09/24 20:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ササミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ドイツ語と日本語で作品を産みだしている多和田さんの言葉と文学を巡るエッセイ。
第一部「母語の外へ出る旅」は書き下ろしで、各章にはテーマではなく土地の名前がまず記されている。

1. ダカール エクソフォニーは常識
2. ベルリン 植民地の呪縛
3. ロサンジェルス 言語の間の詩的な峡谷
などなど。

多和田さんは「容疑者の夜行列車」の〈あなた〉(二人称の視点人物)のように、絶え間なく世界中を旅しながら作家活動を続けていらっしゃる。行く先々でのシンポジウム、講演や町が招聘する〈作家の家〉制度など、ある場所で何を体験し、どういう思索をしてきたのか、明晰な文体で描かれている。多和田さんの考えがどういうふうに形成されてきたかが見えてくるファンには嬉しい内容である。私が好きなのは、根拠や証明で固めた思想ではなく、楽しい言葉遊び。役に立たないように見えるけれど、私は言葉がなくては生きていけない。一つの言語(母語)だけではなく、複数の言語が入り交じることによって、言葉遊びは連想が膨らんでどんどんパワーアップしていく。

赤ん坊はどんな言葉でも吸収して母語とする。一つの言語が選ばれるとき、他の言語を修得する可能性はなくなってしまう。エクソフォニーは、失われた可能性への再挑戦ということもできそうだ。多和田さんの場合、言語のはざまを意識されていて、「変身のためのオピウム」に出てくる
   「蜂は空中に8の字を描き、雨傘がその後を追う。はち、はち、気をつけて!」
という言葉遊びは、ドイツ語で 8 を acht、「気をつけて」が Achtung であるということを知らないと理解できない、言語の狭間に落っこちた言葉遊びなのである。

シュトックハンマー氏の主張として紹介されている
すべて創作言語は「選び取られたものだ」
という立場は、言語だけではなく、文体も含めて適用できる。さらに絵画、音楽、舞踊なども含めて芸術一般に拡張しても、言語→表現手段(画風、楽器など)と読み替えれば通用する。真面目な芸術論、文学論なのだが、多和田節の秀逸でユーモアにあふれた比喩がふんだんに使われていて、読書の喜びがたっぷり楽しめる。多和田さんの小説の中では、登場人物が時にこじつけに近い理屈を展開するけれど、エッセイでは論理展開がおとなしい。でも時々暴走して、脱線してくれるのはファン・サービスか。

フロイトの『夢判断』を無意識に存在する単語の関連の根拠とされているのは、ちょっと気になる(私はフロイトを信用していないのである)。ドイツで日本語を教えていて「病院」と「美容院」が似ているのを発見したというのは、本当かなあ。「医者」と「石屋」の類といっしょに、子供のころなぞなぞの本なんかでよく読んだ覚えがある。

フランス語を理解しないで長時間聞くことで意味を離れた純粋言語を体験した(夢で現れる)とか、知らない言語を習得する過程でその感覚がどう変わっていくか興味がある、という新しい冒険とさらなるステップアップを目指されているようだ。

第二部は実践編「ドイツ語の冒険」。実際にドイツ語の単語で遊んでみせる。こちらはNHKテレビのドイツ語講座テキストで連載されていた内容。私はテレビは見ないけれど、この連載を読むためにテキストだけ(nur)は買っていました。内容はドイツ語を学んでいる人を対象に書かれているので、ドイツ語をまったく知らない人にはちょっと辛いかもしれない。ドイツ語自体を知らなくても単語ひとつで妖しい発想がひろがっていくのを眺めるのは、すごく面白いと思う。

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紙の本

エグザイル、エクソダス、そして新しい国境の越え方へ

2003/09/19 21:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:碧岡烏兎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 話題の書、といってもいいだろう。bk1でもオススメとなっていたし、週刊朝日の荒川洋治をはじめ、書評も多く書かれているようだ。多和田葉子のことはこれまで知らなかった。多言語社会については以前から関心があり、また日本語話者が母語以外で表現することにも興味があるので、ドイツ語でも創作活動をしているという紹介も気になり、本書を読みはじめた。
 エクソフォニーとは聞きなれない言葉。言語学の難しい用語が多用されるのかと怖れていると、文章は読みやすく、内容も作家生活の日常を題材にしていて、難しいことはなにもない。
 文章は読みやすく、語られる内容も難しくはないけれど、多和田のいうエクソフォニーを定義するのは案外やさしくない。彼女自身、定式化していないからである。読みやすさにのんびりしていると、世界にはいろんな言葉があるんだな、複数の言葉をあやつる人もいるんだな、という平板な理解に終わりかねない。エクソフォニーは、シンフォニーのように多声的で多層的。エクソフォニーをつくる層を私なりにまとめると、次の五層になる。

 1.社会のエクソフォニー。言語と国家の直接的な連関の解体。日本国は日本語を話す日本国民ばかりではない。また、日本語話者でも日本国民でない人がいる。
 2.生活世界のエクソフォニー。FMラジオからは英語のDJ、レストランのメニューにはハングル、中国語、イタリア語。Tシャツや文房具にも日本語以外の言葉があふれている。日本にいても、日本語だけで暮らしているわけではない。それは世界のどの場所でも同じこと。
 3.母語のエクソフォニー。日本語といっても、そのなかには中国語からきた漢字、欧米語からきたカタカナ外来語などがある。単語だけではない。「よい週末を」のように、日本語を装っていても考え方がほかの言葉から入ってきたものもある。
 4.自分自身のエクソフォニー。日本語が母語であっても、たとえ他の言葉を話さなくても、自分のなかにはつねにいろいろな言葉がある。それは上記のような多言語世界に生きているからである。

 多和田は、世界が多言語的であることを指摘するにとどまらない。彼女は多言語世界に気づくだけでなく、積極的にそのただなか、すなわち言葉と言葉の狭間に身を置くことを実践する。エクソフォニーはきわめて動的な言葉である。
 言葉と言葉の狭間。それは新しい言葉が生まれる「詩的な峡谷」(3 ロサンジェルス)であり、そこは「個々の言語が解体し、意味から解放され、消滅するそのぎりぎり手前の状態」(20 マルセイユ)にある。そこはまた、今ある言葉を通して差別されたり、苦しめられた人たちの叫び声が聞こえる場所でもある。だから、その場所は、これから新しい言葉と同時に、新しい人々が生まれ、そして人々の新しいつながりが生まれる場所になる。

 昔なら、数年ごとに住む場所を変えるような人間は、「どこにも場所がない」、「どこにも所属しない」、「流れ者」などと言われ、同情を呼び起こした。今の時代は、人間が移動している方が普通になってきた。どこにも居場所がないのではなく、どこへ言っても深く眠れる厚いまぶたと、いろいろな味の分かる舌と、どこへ行っても焦点をあわせることのできる複眼を持つことの方が大切なのではないか。あらかじめ用意されている共同体にはロクなものがない。暮らすということは、その場で、自分たちで、言葉の力を借りて、新しい共同体を作るということなのだと思いたい。(3 ロサンジェルス)

 多和田の思いを、少し堅苦しく訳してしまったかもしれない。彼女の文章はもっと楽しげで、気さく。エクソフォニーは、彼女にとっては言葉の世界を渡り歩く、楽しいエクササイズでもあるのだろう。

烏兎の庭

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紙の本

生活の中で外国語を使っている読者には頷けることが多い一冊

2007/02/18 09:28

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る

第一部は書き下ろしで、幼少時代に使って身につけた母語とそれ以外の外国語で思索・創作するということについて思いをめぐらせた小論を20編あつめています。 第二部はNHK「テレビ ドイツ語会話」のテキストの連作エッセイを加筆修正したもので、ドイツ語の興味深い単語や表現について著者独自の視点から切り込んでいます。

 第一部は、起承転結が明確ながっちりした小論文というよりは、自由気ままに思いつくまま筆を書きすすめたという緩やかさを伴った文が続きます。話題も変幻自在といった感じに転じていくので、えてして「で、そもそも何を論じようとしているの?」という思いも抱かないではありませんが、「自分の言葉」と「他人の言葉」の両方の間を往来しながら生きている著者ならではの「自在さ」があらわれているという風にも取れなくもないなと感じた次第です。

 第二部はドイツ語を外から眺めて初めて見えてくる、ドイツ人自身も気づかない「隠れた個性」に目を向けさせてくれるなかなか面白い文章が並んでいます。私はドイツ語と出逢って四半世紀が経過していますが、それでもなるほどと思わせてくれる話が載っていて楽しめました。

 しかしもともとが「会話番組のテキストの購入者」という限られた読者を対象にしている文章なので、おそらくドイツ語に多少なりとも知識がないと楽しむことは出来ないと思います。

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紙の本

独特の視点

2007/02/20 22:08

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:katu - この投稿者のレビュー一覧を見る

『翻訳家の仕事』を読んで興味を持った多和田葉子の本を図書館で借りてみた。「エクソフォニー」とはドイツ語で母語の外に出た状態一般を指す言葉らしい。多和田葉子は日本語とドイツ語で小説を書き、講演やら何やらで世界中を飛び回っている。

本書は二部構成になっており、第一部「母語の外へ出る旅」は書き下ろしで、世界各地で感じたことをエッセイにまとめている。第二部は「実践編 ドイツ語の冒険」で、『テレビ ドイツ語会話』に連載されたものが元になっている。

最初はちょっと取っつきにくくて、どうせ図書館で借りた本だし、斜めに読んでおけばいいかなんて思ったのだが、斜めに読んでいるうちにハマってしまった。そもそも母語以外の言語で小説等を書いている人の話なんてあまり読んだことがないからな(他にはリービ英雄くらいか)。言葉に対する独特の視点が垣間見られて非常に刺激的だった。

第二部はドイツ語が分かる人やドイツ語を勉強している人の方が読んでいて面白いだろうけど、そうではない私にとっても十分に興味深かった。「言葉を綴る」という回のなかで、アメリカの大学でドイツ語を学んでいる学生たちにドイツ語で作文する課題を出したときに、むしろ母語では恥ずかしくて書けなかったようなことが外国語では書けるようになる学生がいたという。

「外国語を学ぶということは、新しい自分を作ること、未知の自分を発見することでもある。わたしたちは日本語を通して世の中の仕組みを学び、人との付き合い方を学び、大人になってきたわけだから、こういうことは考えてはいけないとか口にしてはいけないというタブーが頭の中に日本語と一緒にプログラミングされている。つまり、日本語でものを書いている限り、タブーに触れないようにする機能が自動的に働いてしまう。それが、他の言語を使っていると、タブー排斥機能が働かなくなって、普段は考えてもみなかったはずのことを大胆に表現してしまったり、忘れていた幼年時代の記憶が急に蘇ってきたりもする。」

「多和田葉子」という名前が本名なのかペンネームなのかは知らないが、「ことの葉が多い」という名前は日本語とドイツ語を操る著者にはピッタリの名前だな。

k@tu hatena blog

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2005/04/19 12:02

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2008/07/09 23:29

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